建具の種類 おしゃれなのは?

廊下の窓田舎の古い家で楽しく暮らす

建具の開き方の種類については、以前、記事にしましたが、

今回は、建具のおしゃれさをテーマにして書いてみたいと思います。

 

 

本物か?フェイクか?

建具のおしゃれ度は、

デザイン性よりも先に、本物か?フェイクか?が重要だ

と私自身は考えています。

 

現在、一般的に新築に使われる大手メーカーの建具は、

本物の木を使わず、化粧シートで仕上げられているものがほとんどです。

 

確かに、デザインも色も豊富で、パッと見はステキなのですが、

次の世代まで残せるか?

と言ったら、首を振らざるを得ません。

 

写真は、我が家の洗面所の引き戸とトイレのドアですが、

まさか・・・

わずか20年で、こんなふうになるなんて、思ってもみませんでした。

 

引き戸の取っ手まわり

引き戸の取っ手の周りが剥げています

 

ドア下のめくれ

トイレのドア下のめくれ

 

どちらも、特別にひどい使い方をしたわけではありません。

日常的に使っているうちに、こうなってしまったんです。

 

もちろん。

これは、たまたま・・・かもしれません。

が。

化粧シート貼りの建具を使う限り、

こうした可能性はついて回ります。

 

要するに。

こう断言してもいいかもしれません。

のりで貼り付けたものは、長い年月の間には問題が生じ、

見た目的にも悪くなって、おしゃれからは程遠くなる、と。

 

化粧シートだけでなく、合板も同様です。のりで貼ってるから。

 

歴史がおしゃれに加担する

一方、本物の木を使った建具は、時代を軽く超えていきます。

不思議なもので、

「中古の建具」と言えば、皆、嫌がりますが、

「アンティークの建具」と呼び方を変えれば、

その魅力や美しさはイメージできるでしょう?

 

むしろ、アンティークがおしゃれなのは、

長い歴史が加担したからこそ!と言ってもいいものです。

 

実際、新品の木で建具を作っても、ただ、綺麗なだけの建具ですが、

古い建具には、新品では絶対に得られない色味や光沢があります。

もちろん、その当時の職人の技術にも驚かされますが、

その希少性ゆえに、アンティークの建具は、驚くほどの値段がつくのだと思います。

 

もちろん。

そうした素晴らしい建具は、なかなか自宅に使えるものではありません。

でも。せめて。

築30年後、築40年後、

あるいは、次の世代にまで託しながら、

「自分たちが育てて完成させる、おしゃれな建具」

という発想も持ってもらえたら・・・と思います。

 

まとめ

古い建具がおしゃれに見えるのは、

材料が本物であるだけでなく、その当時、

  • 今ある技術の中だけで、なんとか、工夫できないか?
  • なんとか、見た目の違うものができないか?

という、職人たちの心意気が、手に取るようにわかるから・・・かもしれません。

 

ネットで探すと、

まるで、アート作品を見るようなおしゃれなアンティークの建具はたくさんあります。

でも。

私は、シンプルなデザインの建具も好きです。

 

シンプルでも、繰り返されていると美しいですから。

そのせいでしょうか。

特に、廊下は好きです。

こんな廊下なら、「立ってなさい」と言われても嬉しいです。

廊下の窓

 

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