障子に布を貼るのはアリ?デメリットは?

障子紙と布diyの方法・注意点

年末ですね~。

昔なら、障子の貼り替えとかもしてた頃です。

でも、近頃は、障子に布を貼るリメイクも流行っているようです。

 

そりゃあ、確かに、布なら破れない!ですが、

どんな事にも、いい面があれば、悪い面だってあるわけで、

今日は、その話をしておこうと思います。

 

障子本来の機能を奪ってしまわないか?

そもそも、障子というのは、直射日光を遮り、やわらかな光りを室内に取り込んでくれる建具です。

が、それが可能になるのは、障子紙が貼られているからこそです。

実際、障子紙の光の透過率は40%~50%程度といわれており、

これを布に変えてしまった場合、

使う布の織り方や厚み、色などによって、部屋が暗くなってしまうことも考えられます。

障子紙と布

布の貼り方は?

また、もう一つ気になるのが、布の貼り方です。

実際に、障子に布を貼った方のサイトを見てみると、

  • 両面テープで貼る
  • タッカーで貼る

このどちらかのようです。

タッカーとは?
大きなホチキスみたいな道具で、片面からガチャンと押し付けるだけでコの字型の針が刺さります。

 

冬と夏の気候に耐えられる?

まず、両面テープで貼る場合についてです。

日本には四季があって、冬は寒いし、夏は暑いです。

その時、両面テープにどんなことが起きるか?考えてみましょう。

 

まず、冬です。

冬の場合は、部屋が冷え込んだり、暖房器具で温まったりしますので、

両面テープが、はがれてしまうことがよくあります。

つまり、せっかく貼った障子の布がペラリとめくれている。

これでは、正直、見た目が良いとは言えません。

もっとも、そういうことが、どのぐらいの頻度で起きるのか?

どれぐらいの日数?月数?年数?で起きるのか?は不明ですが。

 

さらに、夏の場合。

気になるのは、両面テープの糊がベトベトと障子の桟についてしまわないか?

という点です。

障子紙の糊ならば、水で綺麗に落とせます。

でも、両面テープの糊は、絶対ベトベトになりますよね?

たとえば、

そのベトベトが、布にシミを作る。

たとえば、

次に貼り替えしたい時に、そのベトベトをはがすのが超!大変。

そんなことが起きる可能性はゼロではありません。

 

障子の桟は繊細です

では、両面テープではなく、タッカーで貼ったらどうでしょうか?

これは、割と危険なんじゃないか?と私は思っています。

というのも、タッカーというのは、ホチキスの一種なので、

針を打ち込むためには、ある程度の圧をかけなくてはなりません。

この圧によって、万が一、障子の桟が折れる!なんてことになったら、本末転倒です。

 

たとえ、その時は折れなくても、障子の桟って、普通に使っていても、折れたり割れたりするものです。

ですから、タッカーの針がきっかけで、桟にヒビが入る・・・という可能性は十分にあると思います。

 

もちろん、ヒビが入ったら、桟を糸でクルクル巻いて補修できますが、

その補修方法も独特で、そこに障子の繊細さを私は感じます。

障子の桟は繊細

こんなふうに糸を巻いて障子の桟は補修します。

布だって汚れるんだから・・・

最後に!

障子を貼り替える理由は、破れてしまったからだけではありません

確かに、布なら破れはしないでしょう。

でも、汚れるのは、紙も布も同じです。

 

とするならば、紙だろうが、布だろうが、貼り替え時期はやってくるわけです。

 

その時、

上記のような方法が、果たして、貼り替えやすいのか?

ということを考えると、やっぱり、う~ん・・・と言わざるを得ません。

 

まとめ

障子を紙ではなく、布で貼ったら、オシャレ!

その気持ちはわかります。

ただ、上記のようなデメリットもきちんと考慮に入れておいて欲しいと思います。

 

ちなみに、どうしても、気に入った布を貼りたい!ということならば、

せめて!障子紙を桟に残した状態で、そこに、両面テープを貼りましょう。

それなら、桟に残った障子紙を水で濡らせば、両面テープも一緒に外れるはず・・・だから。

(ただし、私自身やったことはないので、責任は持てません)

(また、この方法は最初の1回だけしか使えません)

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