古民家再生の費用は、いくらかかる?費用を抑える方法は?

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古民家再生が人気ですが、古民家再生の費用は、いくらかかる?のでしょうか。

答えはおそらく、200万~上限なしのピンキリだと思います。

このように古民家再生の費用に大きな差が出るのは

  • 古民家自体の状態がどうなっているか?
  • ご自身が古民家にどこまでを求めるのか?

が現場ごと、オーナーごとに異なるからです。

古民家自体の状態をチェックする

古民家を手に入れるためには、不動産業者や空き家バンクなどで探すのが一般的です。

言うまでもないことですが、この時、一番に考えなくてはならないことは、できるだけ再生の費用がかからない古民家を見つけることです。

そのためには、最低限、下記の3点について確認しておきましょう。

古民家の屋根

私自身、自分のための古民家再生が夢なので、ネットの空き家バンクを見たり、実際に現地に行ったりしているのですが、最初に見るのが「屋根」です。

理由は、屋根がシャンとしていないと、再生費用が高額になるからです。
たとえ、現時点で雨漏りがしていなくても、屋根の状況(とりあえず目測で行う)は必ず確認しますし、軒裏もチェックします。(後々、大きな費用が必要になってくる可能性があるため)

古民家周りの環境

また、屋根をグルリと見て回る時に一緒に確認するのが、古民家周りの環境です。
何故なら、周りの環境によっても、今後の家の傷み具合は大きく変わってくるからです。

今後の家の傷み具合と言いましたが、実際には、その結果が古民家の状態にも現れているはずです。

たとえば、森の中にあり、そばに小さな小川がサラサラ流れている古民家の場合。
うわぁ・・・素敵な環境!と、ついつい心が躍ってしまいますが、それでも、もう一度、注意して古民家を見て回りましょう。

すると、気づくことが結構あります。

  1. たとえば、屋根に落ち葉が落ちている。
  2. たとえば、裏の部屋がカビ臭かった。
  3. たとえば、お天気が良いにも関わらず、家の周りの地面が乾いていない。などなど。

もちろん、ある程度の期間、空き家状態だったのであれば、こうした状況はある程度仕方がないとも言えますが、問題は、それが、空き家であるがゆえに起こったものなのか?それとも、もともとの環境のために起きたものなのか?と言う点です。

これを判断するためには、その原因を撤去できそうか?どうか?考えてみると良いでしょう。

たとえば、落ち葉程度ならば、近くの木を切るなどすればいいわけですが、お天気が良いにも関わらず、家の周りの地面が乾いていないということは、その原因を撤去することは難しい(もしくは多額の費用がかかる)と思います。

古民家の水回り

外回りのチェックが済んだら、古民家の水回りを確認しておきましょう。
おそらく、古民家の場合、水回りは直さなければならない・・・と考えておいた方が良いと思います。

ただし、水回りについては人によって許容範囲が異なりますので、ここからは、古民家自体というよりも、ご自身が古民家にどこまでを求めるのか?という点が大きく絡んできます。

古民家にどこまでを求めるのか?

古民家の水回りをどこまで便利にするのか?
これによって、古民家再生費用は大きく変わってきます。

とは言え、費用を抑えるために、自分たちが毎日、我慢して暮らすなんてことはあってはいけません。
そこで、新築のように完璧ではないけれど、再生費用を抑える方法をいくつか提示しておきますので、ご自身の許容範囲を確認しながら、費用とのバランスを上手に取っていかれると良いと思います。

トイレ

トイレは、毎日何度も使う場所ですから、やはり清潔であることが一番です。

古民家の場合は、和式で、しかも、ボットン便所という場合も少なくありません。
そして、多分、これを許容できるという女性は、少ないんじゃないか?と思います。

ただ、別の記事でも書きましたが、下水工事は高額になることが多いですし、(下水が来ていない田舎の場合には浄化槽の設置が必要)ボットン便所を水洗トイレ風にするのが、一番安上がりで、災害にも強いのではないか?と今は考えています。

お風呂

お風呂は1日の疲れを癒す場所なので、夏より冬の寒さ対策を1番に考えるのが良いと思います。

そうなると、タイルのお風呂よりも、断然!システムバスに軍配が上がるのですが、システムバスに付属している物の中で、不要なものは一切削ってしまえば、かなり金額は落とせるはずです。

こちらも、別の記事に書いておりますので、参考までにどうぞ。

キッチン

キッチンに関しては、好みが分かれる所ですし、年代によっても好みが変わる(かもしれない)場所です。

先のトイレやお風呂とは違い、キッチンは、一番、DIYしやすい場所なので、腕に自信のある方はチャレンジしてみると良いと思います。

私自身、若いころは「絶対にシステムキッチンにする!」と意気込んでいましたが、古い台所で自分が好きな台所道具と共に年を重ねる暮らしがいいな・・・という想いが年々強くなっています。

水回りの場所について

なお、古民家の場合、お風呂やトイレが屋外にある!というケースが少なくありません。

その場合、お風呂やトイレを屋内に作る必要がありますが、「そうなったら、すっごく高額な費用がかかるのでは?」と思う方が多いようです。
もちろん、家の構造や間取り次第ではあるのですが、古民家によくある「土間」を利用し、そこにお風呂やトイレを持ってくると、割と簡単に工事ができます。

トイレとお風呂を新設

その他の再生費用について

古民家再生の費用を一気にバーンと出せなくても、とりあえず雨風がしのげて、水回りが使える状態ならば、古民家で生活しながら、少しずつ再生していくことが可能です。

私自身、今住んでいる中古住宅の再生が終わるまでに、かなりの時間、かかりました。(お客様の家が先で、自宅は後回しになるので)
当初は、2階とトイレと洗面台しか使えない状況で、毎日、卓上ガスコンロで料理し、お風呂は銭湯へ行って・・・と、毎日がキャンプみたいな感じでした。

それが、どうしても無理だわ~!と感じる方は、出来上がった家を購入するのが一番です。

まとめ

いかがでしたか?

古民家好きなんだけど、憧れているんだけど、無理だろうな・・・とあきらめていた方や、古民家の再生って、いったいいくらぐらい費用がかかるのだろう?と不安に思っていた方の不安が少しでも払拭できたら嬉しく思います。

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