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システムバスで窓の位置は意外に悩ましいものです。
なぜなら、窓の位置次第でお風呂に入っている時の「影」が映る可能性があるからです。
特に若い女性の場合は、これがとても気になりますよね?
そこで、いっそのことシステムバスの窓をなしにしてみてはいかがでしょうか?
え?お風呂に窓がないなんて!と思われるかもしれませんが、その感覚はおそらく、昔のタイルのお風呂のイメージが染みついているからかもしれません。
ところが、実際にシステムバスを5年10年と使ってみると、気づくんです。
「あぁ、システムバスに窓は必要なかった・・・」と。
では、システムバスに窓がない場合のメリットとは何なのでしょうか?また、窓がないことでのデメリットはないのでしょうか?
ぜひ、じっくり読んで、後悔のないお風呂にしてくださいね。
システムバスの窓がないメリットは?
システムバスの窓がないと、どんなメリットがあるのでしょうか?
それは、システムバスの窓のデメリットを考えればすぐにわかります。
- 冬場、窓から冷えてくるのでお風呂が寒くなる。
- 窓が結露する。
- 窓にカビが生える。
- 窓の掃除がすごく大変。
- 窓から侵入される可能性がある。
つまり、窓がなければ、上記のようなデメリットは生じにくくなります。
たとえば、下の写真をご覧ください。
このお風呂の場合、間取り的にこの方向しかシステムバスが入れられませんでした。
さらに、窓はつぶしたくないとおっしゃるので、既存の窓はそのままにしてシステムバスを設置したわけですが、
・浴槽の上に窓がある
・窓の位置が高い
この2点から、人影が外から見えるということはないものの、窓の掃除はとてもやりにくくなります。
![窓のあるシステムバス](https://v-daiku.com/wp-content/uploads/2021/08/furoato.jpg)
タイルのお風呂をシステムバスにリフォームした現場
システムバスの窓のデメリット
ここからは、システムバスの窓のデメリットについて、もう少し詳しくお話ししていきます。
窓は寒い
わざわざ、言うまでもありませんが、住まいにおいて「窓」が寒いのは、誰もが実感されていることと思います。
そして、このことはシステムバスの窓においても、当てはまります。
まず、窓に使われているガラスです。
ガラスは熱伝導率が低い物質なので、あまり気温に左右されないように思いますが、窓に使われているガラスはせいぜい5mm程度。
この薄さだと、冬場は外気温に左右されて簡単に冷たくなります。
また、窓ガラスの周りに使われているアルミは、熱伝導率が高いので、これもまた冬場の気温に左右されてすぐに冷たくなります。
お湯によって温まった空気は上昇しますので、窓(ガラスやアルミ)にぶつかることで、冷えた空気となり降りてきます。
これが、窓のそばが寒く感じる理由です。
一方、システムバス本体はどうか?というと、昨今は各メーカー共に断熱にも気を使っていますので、以前のシステムバスと比べれば、それほど寒くはならないはずです。
窓は結露する
住宅の窓が結露するのも、誰もが実感されていることですね。
窓の結露は、温まった空気が冷やされ、空気中に含まれていた水蒸気が液化することで起こります。
広いお部屋でもそうなのですから、狭くて密閉されているシステムバスの中ならなおさらです。
そのため、システムバスの場合は、たとえ冬場であっても、最後はちゃんと換気扇を回しておくことが推奨されています。
窓はカビが生える
湿気と温かさ、浴室はカビにとっては、非常にありがたい環境ですから、窓にもカビが生えます。
窓の掃除がすごく大変
意外に見落としがちなのが、窓の掃除の大変さです。
ガラスと周りのアルミの、目に見えている部分に関しては、毎日こまめに掃除すれば綺麗を保てます。
ですが、レール部分と窓ガラスには、構造的に目に見えない部分が存在しています。
これらをきちんと綺麗にするためには、窓ガラスを一旦、取り外しておいて、レールと窓ガラスを別々に、掃除しなければなりません。
というのは、水蒸気はありとあらゆるところに入り込むからです。
実際、窓ガラスを外してみると、レール部分にも窓ガラスにも、掃除しきれずカビている場所があることに気づきます。
窓ガラス部分の掃除の仕方
窓ガラス部分の掃除は、レールから外し、水で丸洗いするのが一番、気持ちがすっきりします。
窓ガラスの構造は、意外と複雑なので、ブラシ等が届かない部分もあるにはありますが、最近は良い洗剤もありますので、いろいろ工夫すれば、なんとか大丈夫だと思います。
レール部分の掃除の仕方
レール部分の掃除の仕方は、少し注意が必要です。
サッシ窓を外したら、ついつい、レール部分も水を流して掃除したくなると思いますが、これは、やってはいけません。
というのは、サッシのレールは、外壁側へ少し出っ張っていませんか?
しかも、このでっぱりは割と小さいでしょう?
つまり、このまま、ジャージャーと水を流してしまうと、外壁を傷めることにつながります。
実際、このレールを伝った結露が、外壁を傷めてしまった実例もありました。
結露でも、長い間にはそうなるのですから、掃除のために、レールに水をジャージャー流すのは絶対に止めましょう。
窓から侵入される可能性
お風呂に限らず、窓ならどこからでも侵入される可能性はありますが、その中でも特にお風呂の窓からの侵入はイヤだと思いませんか?
防犯のために窓にあらかじめ格子をつけるという方法もありますが、タオル一本で簡単に取り外せる物もあります(サッシ屋さん談)ので、安心はできません。
システムバスを窓なしにした場合のデメリット
では、システムバスを窓なしにした場合のデメリットはないのでしょうか?
唯一、考えられるデメリットは、日中の採光がない!という点です。
ただ、お風呂に窓がなくとも、隣接する脱衣所の窓からの採光は望めますので、窓なしのメリット・デメリットとご自身の希望されるお風呂スタイルをよ~くすり合わせてみるのが良いと思います。
システムバスの窓の位置に悩むなら?のまとめ
システムバスの窓の位置(大きさも含む)は、意外に悩ましいものですが、いっそのこと窓なしにするという選択肢も一つ加えてみてはいかがでしょうか?
窓なしにすれば、寒さや結露、カビ、掃除、防犯などにおいてメリットがあります。
一方、窓なしのデメリットは、日中の明かりが取れないことです。
また、ここではご紹介しませんでしたが、窓なしのメリットはもう一つあります。
それは、システムバスは窓アリより窓ナシの方が、単純にコストは安いという点です。
このあたりは、システムバスのショールームへ行って、実際に見積もりを出してもらわないとわかりにくいですし、何より、システムバスの窓は、お風呂を掃除する人にとっては大問題なのです。
5年後、10年後もルンルンでお掃除するために、ぜひ一度確認されることをおススメします。
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