床がギシギシきしむ本当の原因と対策は?

床下から床のギシギシを直す住まいのメンテナンス

床がギシギシきしむ、その原因については、

  • 木材が伸び縮みする
  • 木材の腐食
  • シロアリ被害

と言われることが多いですが、

これは、あくまでも古い家ならでは・・・の話。

今時の家の場合、

  • 木材の腐食
  • シロアリ被害

なんてことは、ほとんど考える必要はありません。

 

古い家と今時の家は、ここが違う

そもそも、古い家と今時の家では、同じ木造でも素材も作り方も異なります。

まず、古い家は、

  1. 根太の上に直接、フローリング材を貼る
  2. 床下の構造材には、腐食やシロアリに強いヒノキ等を使う
  3. お風呂や洗面には、タイルが使われている

のが、わりと一般的でした。

 

でも、今時の家は、

  1. 根太の上に捨て貼りと呼ばれる合板を貼って、その上にフローリング材を貼る
  2. 床下の構造材には、防腐土台やヒノキなど腐食やシロアリに強い木材を使うだけでなく、シロアリ駆除をきちんと行っている
  3. 水周りは、システムバスや洗面台を使う

ケースがほとんどです。

 

そして、これらの変化が、何をもたらすのか?と言えば、

根太の上に直接フローリング材を貼れば、フローリング材は床下からの湿気をもろに受けやすくなりますし、根太とフローリング材の間の接着不足も起こりやすくなります。が、捨て貼りと言われる合板をフローリング材の下に貼ることで、合板が湿気をブロックしてくれるので、接着不足によるギシギシも、起こりにくくなります。
本来、木が持っている強さだけに頼ることなく、防腐土台やシロアリ駆除など化学の力を借りることで、床下の環境は、昔と比べ、大きく改善しました。
水漏れの原因であったタイル貼りを止めたことで、床下の木材腐食はもちろん、シロアリを呼び寄せていたジメジメ環境をシャットアウトしたのです。

木材の伸び縮みは宿命

これらのことから、今時の家の場合、もし、床がギシギシきしんでいるとしたら、まず、木材の伸び縮みによるものと見てよいと思います。

材木になったとしても、木は生きているので、常に伸び縮みします。

そのため、フローリング材が浮いたり、どこかの木材同士がこすれたりして、ギシギシと床がきしむのです。

床がギシギシきしむ

洗濯機の排水用のパイプと床材がこすれてギシギシする場合もあります

床がギシギシきしむ時の対策は?

ですから、対策としては、浮いている部位、こすれている部位を、釘等でかっきり動かないように留めてしまえば、床のギシギシはなくなります。

できれば、床下から留めたいですが、床下にもぐれないとなると、フローリング材の上からしか作業ができません。

床下からの場合は、ビス(ねじ)で留めることができますので、より効果的です。

床下から床のギシギシを直す

床下にもぐれるとラッキー

一方、フローリング材の上から打つ場合には、見た目を考えて、フィニッシュ釘(隠し釘)を使います。

フィニッシュ釘(隠し釘)の場合、ビスよりも細く、頭もほとんどないので、何箇所か打つ方が良いでしょう。

ちなみに、市販されている樹脂ボンドは、ギシギシしている部位の特定がきちんとできないと、効果は出にくいようです。

まとめ

床がギシギシきしむ原因は、家や住まい方によっても異なるので、一概に、これ!とは言えないのが一般的です。

ですから、考えられる原因は、すべて書き出してある方が良い。

そういう考え方もあるとは思います。

でも、それを見る人は、実際に床がギシギシ鳴って、不安に思っている人たちでしょう。

その時、今時の家に住んでいるにもかかわらず、

  • もしかして、シロアリかも?
  • もしかして、大事な構造材が腐っているのかも?

という余計な不安を持ってしまうのは、v子的には、気の毒な気がします。

もちろん、最終的には、自宅を建ててくれた工務店さんや、職人さんにきちんとチェックしてもらうのが良いですが、必要以上に不安にならないようにして欲しいものです。

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