DIY用の壁紙シールで初心者が張り替えをするポイントは?

壁紙シールの貼り方上部diyの方法・注意点

突然、娘が空き家のDIYリフォームをする!と言い出しました。

リフォームと言っても内容は、使っていない部屋の壁と床を自分好みにする程度です。

そこで、初心者でも簡単にできる方法を伝授しました。

今回は、壁紙の張り替えです。

壁紙は、はがした方が綺麗に仕上がる

まずは、今貼ってあるクロスをはがすところから。

以前は、クロスをはがさず、その上からプラスチック段ボールを両面テープで貼って、そこに100均のリメイクシートを貼っていました。

でも、もっと頑張りたい!と言うので、今回はちょっと本格的に行います。

そのためには、既存の壁紙をはがすところから。

はがすのは、既存の壁紙(クロス)の表面だけです。(写真参照)

端のところに少しカッターを入れ、できるだけ大きな面積でめくるようにしましょう。

壁紙のはがし方

窓下がクロスをはがした所。右側がクロスが残っている部分。ボロボロなのは、ネコの爪とぎ痕。

ポイントは、脚立を使って、上から下に向かってはがしていくこと・・・ぐらいです。

下からやると、力がうまく伝わりませんから。

環境によっては、このクロスが小さくちぎれてしまって、はがすのに何時間かかるんだよ?ってこともありますので、一応、壁紙を買う前に確認した方がいいと思います。

壁紙の選び方。選ばない方が良いのは?

既存の壁紙が、ちゃんと綺麗にはがれるな・・・と確信出来たら壁紙選びに進みます。

ここでのポイントは、プロが使うような通常の壁紙(クロス)は選ばない!という点です。

通常の壁紙(クロス)には、糊付きと糊なしがあり、ホームセンターなどにも売っていますが、まず糊なしの壁紙(クロス)の場合は、壁紙を貼る以前に、壁紙全体に糊を均等に付けなければなりません。

この作業、たとえばブックカバーのような小さなサイズのものならば、刷毛で簡単に糊付けできますが、壁ともなれば、壁紙を広げるだけでも大変です。

なのに、その壁紙に刷毛で均等に糊を付け続けるなんて、それだけで初心者は疲れ切ってしまうに違いありません。

事実、プロは、糊付けのための機械をちゃんと持っているわけですから、初心者がすべて手作業で行うのはやはり無理と考えるべき。

では、糊付きの壁紙(クロス)なら大丈夫なのでしょうか?

確かに大変な作業である糊付けからは解放されます。

が、今度はまず間違いなく初心者は、壁紙自体の幅に苦しめられます。

一般的な壁紙(クロス)の幅は92cmなのですが、92cmの幅で約240cmの長さの壁紙を脚立に上って、上からまっすぐに貼ろうとすると、初心者一人ではうまくいかないことがほとんどです。

おそらく二人がかりでも大変だと思います。

 

そこで、お勧めしたいのが、幅60cmの壁紙シールです。

60cmならば、初心者でもなんとか一人で、貼れる幅ですし、シールなので糊付けも不要です。

また、貼ってはがせるタイプを選べば、それも初心者には嬉しいですね。(施工する際、多少の貼り直しがききます)

※なお、壁紙シールには45cm幅もありますが、幅が狭いと手数が増えて面倒なので、60cmぐらいがいい気がします。

購入した壁紙シール

これが60cm幅。作業しやすそうでしょ?

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選びたい壁紙シールと注文する量について

まずは、壁紙シールの選び方ですが、夢いっぱいのところ、ごめんなさい。

初心者の場合には、やはり、無地の壁紙がお勧めです。

理由は言うまでもありません。

柄がある壁紙を選べば、柄合わせをしなくてはいけませんし、たとえ柄合わせが不要のものであっても、上手に貼れていないと、貼り方の歪みがはっきりと見えてしまうからです。

その点、無地ならば、いい意味でのごまかしができます。

要するに、

  • 柄は可愛いが、仕上がりがいまいち。
  • 無地だけど、仕上がりは綺麗。

どっちを選びますか?ということですね。

私自身は(娘もですが)、たとえ無地であってもカラー無地なら、結構、いい感じになると思います。

 

それから、壁紙を注文する量については、下記を基本にして行いましょう。

  1. 壁紙を貼る始点を決める
  2. 60cm弱ずつの幅をメジャーで測りながら、枚数を確認
  3. コーナーで壁紙が切れないように、枚数を調節する※注
  4. 壁紙が不要な部分は取り除く(建具やサッシ部分)
  5. 最終的に、天井高(or建具上部の高さorサッシを引いた高さ)+5cm~10cm×枚数で必要量(メーター数)を決める

※注 部屋をぐるりと回って最後に始点に戻った時、60cm幅の壁紙シールがピッタリと始点で終わってしまうようであれば、もう1枚余分に見た方が無難です。

壁紙シールの必要量の測り方

これを、数学のように、壁の面積を縦×横の寸法で計算して、壁紙を注文すると失敗する可能性が高くなりますので、貼る時のことを考えつつ、再チェックしておきましょう。

なお、サッシ廻りに枠がなく、壁紙(クロス)が巻き込んである場合には、その寸法もチェックしておきます。

壁紙シールの貼り方と綺麗に仕上げるポイント

壁紙シールを貼る時には、通常の壁紙(クロス)貼りと同じ方法で貼っていきます。

また、壁紙シールは、何メートルかの単位で巻いてあるものを、必要な長さに切り分けて使いますが、一番長い物は、天井高と同じぐらいの長さになります。

そこで、取り扱いがラクになるよう、カットした壁紙シールは、必ず、下記の図のように折っておきます。

 

壁紙の畳み方

畳んだ跡がつかないよう、ふんわりジグザグに曲げておきます

こうすることで、作業もしやすくなりますし、壁紙シールは一般的に壁紙(クロス)より薄いので、変な折り皺がつくと、貼りあがりが悪くなります。

異常の準備ができたら、いよいよ壁紙シールを貼っていきます。

上部は廻り子(天井の見切り材)に最初からピッタリ合わせるのではなく、上に少しはみ出すようにして水平を意識しながら貼ります。

また、サイドも、隣の壁紙シールに少し重ねるようにして貼りましょう。

この状態で貼れたら、廻り子に定規を当てて、真っすぐカッターで壁紙シールを切ります。

サイドは、重ねた部分に定規を当て、こちらも真っすぐにカッターで壁紙シールを切ります。

こうすることで、仕上がりが綺麗になります。

壁紙シールの貼り方上部

60cm幅だと上も合わせやすいです。

上記の要領で貼り進めたら、いよいよコーナーです。

コーナー部分で壁紙シールを切らないようにするのがポイントです。

少しでもいいので、一枚の壁紙シールでコーナーを曲がるようにしましょう。

※部屋の状況にもよりますが、そのあたりを計算しながら進めると良いです。

壁紙シールの貼り方、コーナー

次にサッシ廻りです。

壁紙シールのサッシ廻りの貼り方

うちの空き家の場合は、下だけ木枠があり、上と横はクロスで巻き込んでありました。

そのため、壁紙シールも同じように巻き込まないといけません。

この場合も、壁紙シールを巻き込む角は切らないようにし、折り曲げて処理します。

一枚の壁紙シールで上の巻き込みと横の巻き込みはできませんので、どちらか一方を巻き込むようにします。

窓の大きさと、右側から貼って来た壁の残り具合から、ここでは、1枚の壁紙シールで横だけを巻き込むことに決めました。

図で説明しますね。

黄色いのが右から貼って来た壁紙シールです。

で、壁紙シールをサッシの高さに合わせカットします。

ピンクの部分をサッシ側に巻き込み、サッシに定規を当てカットします。

次にでサッシ上部の黄色い壁紙シールをカットし、②の左側は捨てます。

サッシ廻りの壁紙シールの貼り方

次に新しい壁紙シール(オレンジ線)は、サッシ上の高さ+巻き込み部分(オレンジ面)の幅にカットしておいて、右側の壁紙シールに少し重ねて貼ります。

ジョイント部分を、サッシの右側のラインでカットすれば、サッシ上部の巻き込みも綺麗に収まります。

サッシ廻りの壁紙シールの貼り方2

※サッシの右側ラインでカットせず、斜め上に切ってサッシの角からジョイントを逃がす方法もありますが、壁紙シールは通常の壁紙(クロス)よりも薄いので、これで大丈夫だと思います。

※こういう手間は、サッシ廻りに木枠が取り付けてある場合には必要ありません。

まとめ

さて、いかがでしたでしょうか?

初心者が壁紙をDIYで張り替える時のポイントをご紹介しました。

要するに、DIYで綺麗に完成させるためには、

  1. プロのやり方に沿いながら、
  2. プロと初心者では違う部分がある!という現実を理解し、
  3. 自分のレベルに合ったやり方を見つける

ことが大切です。

というわけで、うちの娘も一人で、こんな風に完成させました。

初心者でも十分に綺麗に貼れていると思います。パチパチ!

※光線の加減で違う色に見えますが、同じ黄色です。

壁紙シールで貼り終えたところ

壁紙シールを貼り終えたところ

壁紙シールでサッシ廻りを貼り終えたところ

さて、次は床で~す。

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