過去のトラブル事例から考える、プチ住宅設備の選び方

キッチンの蛇口の種類田舎の古い家で楽しく暮らす

いつまでも、楽しく暮らすために、住まいはどうあるべきか?

数多くの現場経験を元に、一緒に、考えていきたいと思います。

住宅設備は進化し続けているが・・・

住宅設備を選ぶ時、ショールームへ見に行くと、

「うわ~、ステキ。便利~。」

と目がハートマークになることは、しょっちゅうです。

 

でも、この便利さは意外に厄介なのです。

というのも、

思っている以上に、

住宅設備のトラブル相談は多いからです。

 

そりゃあ、そうです。

家は、最低でも30年は住みます。

が、住宅設備の寿命は、大体10年~20年ぐらいのものでしょう。

いや。

今のように、便利すぎる住宅設備ならば、

家電並み(10年程度)の寿命と考えておいた方が良いように思います。

また、現実には、「欠陥品」も意外にあるので、

有名メーカーだからと言って、決して安心はできません。

 

そんなことから、

便利すぎることって、むしろ不便なのかもしれない。

最近は、そんな思いばかりがよぎります。

プチ住宅設備の選び方

プチとつけているのは、

今までのトラブル経験を元にしているので、

すっごく、細かな話になるからです。

 

ただ、家族が、毎日、常に使い続ける場所なので、

一旦、トラブると大変です。

ぜひ!頭の片隅でいいので、覚えておいてくださいませ。

 

シャワートイレの選び方

便利がすべてダメだ!と言っているのではありません。

シャワートイレは、健康のために、やっぱり準備しておきたい設備です。

 

ただ、このシャワートイレ。

選び方は3つあります。

  1. 便器に後付けでシャワー便座を取り付ける
  2. シャワー一体型トイレ
  3. タンクレストイレ

ちなみに、1→2→3の順番で、シャワートイレは進化してきています。

 

つまり。

一番、便利で、見た目も良いのが、3番になります。

ただし、

何らかのトラブルが起きた時、一番、弱いのも3番です。

※トラブルも起きやすいと言えます。

 

トイレのトラブルには何がある?

そこで、トイレのトラブルにはどんなものがあるのか?

確認しておきましょう。

  • 水漏れ
  • シャワー部分の不具合
  • 電気・水道が止まってしまった場合

この3つが一番多いと思います。

では、こうしたことが起きた時、どう対処すれば良いでしょうか?

 

水漏れへの対処

水漏れに関しては、いろんな原因が考えられますが、

2番のシャワー一体型トイレ、3番のタンクレストイレに関しては、

メーカーを呼ばないと話になりません。

なぜなら、どんな仕組みになっているのか?は、

素人にはもちろん、普通の水道屋さんでも、わからないからです。

 

一方、1番の便器+シャワー便座のタイプは、

自分でも修理は可能です。

 

1番の便器+シャワー便座タイプの場合、タンクからの水漏れは自分で確認ができます。
そのやり方については、こちらの記事を参照してください。

 

シャワー部分の不具合

シャワー部分に不具合が起きた場合、

どのシャワートイレでも、メーカーに修理依頼するしかありません。

が。

1番の便器+シャワー便座のタイプなら、

新しいシャワー便座だけ購入し、自分で交換することも可能です。

電気・水道が止まってしまった場合

停電等で、水道が止まってしまった場合。

唯一、困るのが3番のタンクレストイレです。

 

なぜなら、

水が止まると、即、トイレも使えなくなります。

 

その点、タンク式のトイレは、

タンクにバケツで水を入れさえすれば、

トイレも普通に使うことができます。

 

ただし、2番のシャワー一体型トイレの場合、

蓋を開けても、タンク内が見えないタイプもあり、注意が必要です。

 

キッチンの選び方

トイレと同様、キッチンも毎日、使う部分です。

しかも、キッチンにはたくさんの設備がありますから、

もしトラブルが生じたら、大変だろうな・・・とイメージできると思います。

 

でも、今回、ここでお話ししておきたいのは、

数々ある、キッチン設備(換気扇とか、コンロとか、食洗器)の話ではありません。

 

今回、一番、注目してもらいたいのは、「蛇口」です。

蛇口は、

  1. ツーハンドル(壁出し)
  2. ワンレバー(壁出し)
  3. ワンレバー(ワンホール)
  4. ワンレバー(ワンホール:センサー式)

という形で進化してきました。

 

キッチンの蛇口の種類

LIXILさんのカタログより

 

見た目的には、圧倒的に、3番4番がおススメです。

が、水漏れしたら、どうしましょう?

というわけで、

1番~4番まで、それぞれの対処の仕方を見てみましょう。

 

水漏れへの対処

1番と2番に関しては、まずは、パッキンを交換してみます。

もし、それでもダメなら、蛇口ごと交換しますが、

スパナがあれば、誰でも、交換可能です。

 

3番、4番に関しては、蛇口ごと交換するしかありません。

が、問題は、交換する時の手間です。

ワンホール蛇口の交換は、diyでもできなくはありませんが、

一番大変なのは、既存の蛇口の撤去です。

 

なんせ、長年の水垢やら何やらで、

とにかく、すんなり取れない・・・

そんな現場がたくさんありました。

結局、金属部分をビービーと工具で切ったこともあります。

v子
v子

我が家もそうでした。撤去に半日かかった・・・

 

さらに、4番のセンサー式に至っては、

センサーが誤作動したら、アウトです。

結局、そこは、メーカー依頼になるでしょう。

 

まとめ

いかがでしたか?

マイホームを夢見ている時は、

せいぜい、機能とデザインと値段でしか判断しないでしょう?

 

でも。

長年、暮らせば、こうしたものは、必ず壊れたり、トラブったりするものです。

その時のことまで考えるなんて、バカバカしい。

そうお思いですか?

でも、10年なんて、あっと言う間に過ぎてしまいます。

 

それに。

建築業界に身を置いていると実感します。

今後は、

全部、業者におまかせ!

というわけには、いかなくなってくることを。

そのためには、

  • 多少のdiyはできるようになっておく。
  • diyしやすいものを選んでおく。

というリスクヘッジはしておくのが良いと思います。

あなた自身、

便利すぎるものは、かえって不便である。

そんなふうに、実感する時が来ないといいですが。

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