一汁一菜の提案をされているのは、
料理家の土井善晴先生です。
一汁一菜とは、一品の汁と一品の菜のおかずのことを言いますが、
先日、土井先生が、
- 一杯のご飯
- 一杯のお味噌汁
- そして、お漬物
つまり、「汁飯香(しるめしこう)」の3つでいいんや・・・
とテレビで仰っているのを拝見しました。
えっ?3つだけって・・・。
そう思いますよね?
でも、土井先生の味噌汁って、無限です。
SNSを拝見したのですが、
- 味噌汁の中に、トーストと目玉焼きが突っ込んであったり、
- ベーコンやウィンナーが入っていたり、
- カマンベールチーズを入れてみたり、
まさに、自由自在です。
土井先生曰く、
「なんでも味噌汁には入れたらええねん!」
だそうです。(笑)
一汁一菜は数じゃなくて気持ちだね
もちろん、だからって、
一汁一菜にこだわりすぎる必要はありません。
朝ご飯ならまだしも、
お昼ご飯や夕ご飯は、もう少し、いろいろ食べたいですしね。
それに、
私の場合、目玉焼きは味噌汁の中に入れるより、ご飯にのせて食べたいですし(笑)
土井先生が仰る「一汁一菜」って、要するに「型」のことだと思うんです。
本当に一品ずつじゃないとダメ!
ってわけじゃなくて、
型にはめていくことで、むしろ気持ちをラクにしていくんじゃないか?と。
特に、忙しい朝には、この考え方は、すごく有難いです。
なみに、我が家の朝ご飯の「型」は、
- フルーツヨーグルト
- ご飯orトースト
- 少な目のおかず1皿(卵焼きとか、ほうれん草の胡麻和えとか)
- お味噌汁
- ぬか漬けor浅漬け
なんですが、これだ!って決めたおかげで、
以前より、朝ご飯を丁寧に作るようになったし、楽しくもなりました。
一汁一菜と共通する家づくり?
ただ・・・
型がある=マンネリなのではないか?
とも思いますよね?
でも、土井先生の味噌汁に、マンネリはありません。
有限の中にある無限性・・・そんなかっこいいセリフを仰ってましたが、
その言葉を聞いて、全部が腑に落ちました。
私が、新築よりも古い家が好きなのも、きっと、同じことなんです。
確かに、古い家は、新築よりも自由度が下がります。
家そのものの構造をちゃんと考えてあげなきゃいけないから。
でも。
その「限界」を越えた時、
新築とは違う「広がり」が見えてきます。
正直言うと、
私は、テレビのビフォーアフターもあまり好きではありません。
何故って?あそこまで、壊したら、ほとんど新築と変わりませんから。
ぶっちゃけ、家なんてものは、多額のお金さえかければ、どうとでもなります。
でも、そこまでお金をかけなくても、心地よい家は作れるはずです。
そのために、何より大事なのは、
その家とどこまで、丁寧に、真剣に向き合うか?です。
だから、
DIYで、古い家をおしゃれに作り変えている人たちを、
私は、本当に尊敬します。
まとめ
一汁一菜という土井先生への食へのこだわりは、
住にも、あてはまるのだろう・・・と思います。
有限の中に無限を見ることができる。
それは、ある意味、一番、幸せなことだと思います。
だって、必要以上に、便利さや新しい物を求め続けなくてもいいのですから。
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