古い家は何年住める?

古材継ぎ田舎の古い家で楽しく暮らす

古い家は何年住めるのか?

建築基準法のこと、ちょっとでも知っていれば、気になりますよね?

でも、v子は敢えて!こう断言したいと思います。

古い家であっても、何年でも住めます!と。

 

問題なのは家じゃない

この問題は、ぜひ、すり替えないでもらいたいんですが、

問題なのは「家」の方じゃありません。

 

話を聞いていると、

「この家は、もう古い。寿命だから、建て替える。」

なんてことを言う人がいらっしゃいますが、

それは、

家が寿命なんじゃなくて、

「自分が新しい家が欲しい!建てたい!」ってことなんです。

 

確かに古い家には、不便なこともあるでしょう。

傷んでいる場所だってあるはずです。

でも、それなら、そこを直せばいいだけです。

 

まぁ、現実には、工務店やハウスメーカー自身が、

「建て替えた方が早いですよ。」

と背中を押しちゃってるという事情もあるんですが、

結局のところ、「何年住めるのか?」は、

「家」よりも「住む人の気持ち」が大きいんです。

 

 

豊かさを再定義してみよう

私たちは、今までず~っと、住まいに

  • 便利さ
  • 快適さ

を追い求めてきました。

実際、

  • 土間とかまどは、システムキッチンに変わり、
  • 五右衛門風呂は、システムバスに変わり、
  • 蛇口をひねれば、すぐにお湯が出るようになり、
  • 一年中、家の中は快適な湿度と温度に保たれるようになり、

一昔前の家とは比べ物にならないほど、今の家は便利で快適になりました。

 

でも。

そんな「モノ」だけで、豊かで幸せな暮らしは実現するのでしょうか?

 

何故?私は古い家が好きなのか?

さて、ここで。

唐突ではありますが、

何故?私は、古い家が好きなのか?

そこをお話してみようと思います。

 

私が、古い家を好きになったきっかけは、ズバリ!「家の解体」です。

ご存知のように(?)

v子は、リフォームやリノベーションの仕事をしていましたので、

ありとあらゆる家のいろんな部分の解体を経験しています。

 

そして、この解体こそが、私に大事なことを教えてくれました。

それを、一言でざっくり言ってしまうと、

家は、便利で快適になればなるだけ、

  • 解体しにくいし
  • 修理しにくいんです。

 

一方、古い家は、その逆で、

  • 解体しやすく
  • 修理もしやすくなっています。

 

つまり、家自体、使い続けるのが当たり前!という前提になってるんです。

 

ここで言う解体とは、グチャグチャに壊してしまうミンチ解体ではなく、使えるものは使うという発想の元、手で行う解体のことです。

 

 

だから、この視点から見たら、

長期優良住宅なんて発想は、〇〇です。

v子
v子

〇〇の中身?

いや~ん、そんな下品な言葉使えにゃい・・・

 

確かに、長期優良住宅は、

  • バリアフリー性
  • 可変性
  • 耐震性
  • 省エネルギー性
  • 居住環境
  • 維持保全計画
  • 維持管理
  • 更新の容易性
  • 劣化対策など、

将来の変化にも対応できるように考えられています。
が、古い家に比べて、複雑すぎるんですよ。

 

だってね。

「人」は、どんどん変化していきます。

気持ちも、趣味も、好みも、ドンドン変わっていきます。

ましてや、今、コロナで私たちの社会は大きく変化しました。

この変化は、このコロナが収束した後も、加速していくに違いありません。

そんな中、

「家」が、必要以上に複雑だ・・・っていうのは、リスクを感じるんですよね。

というか、

すべてを管理しようとして、かえって限界が来るんじゃないか?

と思うんです。

 

古い家に住む心構え

今まで、古い家は無価値なものとして、ずっと放って置かれていました。

確かに、古い家は、完成品として見れば、ダメダメです。

でも、そのシンプルさこそが、これからの時代にピッタリ合っているように思います。

 

事実、

 

  • 古い家に何年も住み続け、
  • 不要になったら、きちんと、住み継ぐ

 

この二つさえ、きっかり守ることができたら、

これは、まさにSDGsですよ。

 

古材継ぎ

傷んだ古い材木を生かすには、上手に継ぐことです

 

まとめ

というわけで、

古い家は、何年住めるのか?

という質問は、

自分にどれだけの気持ちや覚悟があるのか?

という質問に変えれば、簡単に答えが出ます。

 

そして、もし。

古い家に少しでも長く住もうと思うならば、

それなりの覚悟、哲学、ポリシーは絶対に必要です。

なぜなら、

これからの新しい時代の中で、

  • 豊かさとは何か?
  • 幸せとは何か?

という究極の問いを自分自身に課さなくてはなりませんから。

 

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