古いけど綺麗だな。
そう思える家って、やっぱり、手入れが行き届いている家です。
おそらく、言葉にも魂が宿るように、
家にも魂が宿るんだと、思います。
すでに嫌い!
古い家に住んでいて、よくあるのが、
「すでに、その家を嫌っている」というケースです。
パターンとしては、
1、古くて嫌い
↓
2、どうせ、綺麗になんてならない
↓
3、掃除にも身が入らない
↓
4、結果的に家にも覇気がなくなる
↓
5、ますます、みすぼらしくなる
こういう感じになりがちです。
でも、それって、とってももったいない話です。
何気ない言葉が生むもの
多分、私だって、今の仕事をしていなかったら、
古い家なんて嫌いだったと思います。
だって、子供のころから、超!がつくほどの、新しいもの好きでしたから。
でも、ン十年前のある日、こんなことがありました。
これは、家にあった、親世代が使っていたティーカップです。
でも、その当時の私にしてみれば、
なんか、模様も古臭いし、好みではなかったんです。
だから、「割れてもいいから・・・」と、職場に持っていきました。
ところが、このカップを見た、同僚が
「いいの?これ、ノリタケだし、古くてオシャレじゃん」
そう言ってくれたんです。
人って言うのは、おかしなものですね。
そう他人に言われると、途端に「惜しくなる」んですよ。(爆)
そして、そう言われた途端!
「確かに、ノリタケだし、古臭さもオシャレっぽいかも~。」
なんて、気分になってきたんですよね。(単純~)
当然、職場からは、そそくさと持って帰りました。
で。
ン十年経った今でも、大事にしているんですが、
今でも、この古臭さ、とっても気に入っています。
先入観と知識
このことで、私自身、とても大事なことを学びました。
それは、
自分の好き嫌いの尺度なんて、いい加減だ!
ってことです。
正直な話、その当時の私は、陶器なんてものに、一切、興味がありませんでした。
でも、年上の同僚は、陶器のことも割と知っていて、
だから、すぐに、ノリタケってことにも気づいたし、
「カップも素敵じゃない?」って言ってくれたんです。
つまり、
自分の好き嫌いは絶対的な感情でもなんでもない!んですよ。
知識があるか?ないか?
これによっても、好き嫌いは変わるんです。
純粋に!見てもらおう
だから、もし、自分の家が古くて嫌い!なんだったら、
知識のある人に、一度、見てもらうのも良いと思います。
古くてダメダメだと思っていた家に、思いもかけぬ価値や良い面が見つかるかもしれませんし。
そうして、
古い家でも好きな部分、価値を認められる部分が出てくれば、
手入れも行き届き始めます。
だって、せっかくの価値、むざむざダメにしたくないですからね。
その気持ちが、古い家を徐々に、綺麗にしていきます。
ただ、唯一の問題は、どんな人に見てもらうのか?ですね。
工務店だからって、すごく知識があるとは限らないんで。
また、自社の仕事欲しさに、あれダメ、これダメと言う可能性も否定できませんし。
やっぱり、
- 職人気質の人。
- 純粋で正直な人。
に聞きたいですよね。
え?そんな人、見つからない?
だったら、自分で、知識を蓄えていきましょうよ!
まとめ
古いけど綺麗な家というのは、手入れが行き届いた家です。
そして、手入れが行き届いている家と、
そうじゃない家の違いは、
その家に対する「想い」だけです。
確かに今までは、その「想い」を作るために、
「リフォーム」や「リノベーション」という手法がありました。
でも、正直、
「リフォーム」や「リノベーション」には、お金も技術も必要です。
だからもし、今。
- お金もない。
- 技術もない。
のであれば、
まずは「知識」を蓄えましょう。
そして「人の輪」を作りましょう。
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