小さな家で暮らしを楽しむには?

ターシャの庭小さい家と整理整頓

小さな家で暮らしを楽しむというのは、とても理にかなっています。

なぜなら、小さな家の方が、建築費用も、リフォーム費用も、メンテナンス費用もすべて安くて済むからです。

ただし、小さな家で暮らしを楽しむには、それなりの知恵が必要です。

そこで、小さな家で暮らしを楽しむために押さえておくべきポイントをいくつか、ご紹介したいと思います。

 

小さな家は収納が命

小さな家に限らず、家作りの「しまった!ランキング」で、常に上位に来るのが、収納に関することで、多くの人が、

  • 収納スペースが足りない
  • 収納の使い勝手が悪い

と実感しているようです。

普通サイズの家でもそうなのですから、小さな家なら、なおさら、収納をおろそかにするわけにはいきません。

そこで、まずは、小さな家で快適に暮らすための収納のポイントを2つお話します。

 

収納スペースは作ってはいけない

一番目のポイントは、収納スペースは作ってはいけない!ということです。

多くの人が、「収納スペースが足りない!」と言っているのに何故?

と思われるかもしれません。

 

でも、収納スペースは、ただ、たくさん作ればいいわけではないのです。

それが、2番目の不満「使い勝手が悪い」に如実に表れています。

実際、収納のスペースは、ただ、確保されていれば良い!というものではありません。

  • 必要な場所、欲しい場所にあってこそ
  • 無意識レベルで使いこなせてこそ

収納スペースは生きるのです。

 

そのためには、

何を、どこで、どういう風に使うのか?

ここを、自分自身の生活レベルで、徹底的に考えることが、何より大切になってきます。

 

実を言うと、v子の家も述べ床が22坪しかない小さな家です。
でも、キッチンだけは広くしたかったので、キッチンスペースだけで6畳!という贅沢な広さにしたのです。
しかも、食器棚とかは置かず、ほとんど作りつけにしたので、収納スペースとしては、かなりあるんです。
ところが、広すぎる収納スペースは、でかすぎる冷蔵庫と同じで、どんどん物を詰め込んでしまい、結局、どこに何があるか?わからない状態に陥ってしまいました。
そこで、自分が通常、台所のどこで?何を使うのか?を考え、それに合わせて、道具を選び、100均も利用して自分なりの配置換えをしました。
これだけで、ぐんと使いやすさがアップしました。
キッチンは自分が使いやすいように

逆光でちょうど雰囲気が出た我が家のキッチン

見せる収納を勉強する

二つ目のポイントは、見せる収納を勉強することです。

小さな家では、間取りによっては、十分に収納スペースを確保できない場合もあります。

そうした時、壁を単なる部屋の仕切りとして考えるのではなく、収納場所として考えれば、手っ取り早くスペースを捻出することができます。

また、収納には、隠す収納と、見せる収納がありますが、小さな家に暮らす場合は、見せる収納を上手に使って、作業効率を高めておきましょう。

ちなみに、

  • 使う頻度の少ないものは、隠す収納
  • 使う頻度の多いものは、見せる収納

にしておくと、収納計画がぐちゃぐちゃになりません。

なお、建築関係の人間は、まだまだ男性が多く、隠す収納を作るのは得意ですが、見せる収納に関してはからっきしダメなことが多いので、海外のインテリア本や、DIYの本などで勉強するのがおすすめです。

v子自身も、まだまだ勉強中ですが、

  • 色合いや雰囲気をそろえる
  • 連続させる
  • 存在感のある家具は妥協せず探して選ぶ

ようにすると、小さな家に物がたくさんあっても、なんとなくお洒落に見えます。

ターシャさんの台所を再現した雑貨屋さん

雑貨屋さんなので、飾ってある量は多いですが、飾り方の参考に!

小さな家は狭い!を克服する

次に、考えるのは、小さな家ならではの「狭さ」をどう克服するか?についてです。

最近の流行は、広々としたLDKですから、床面積の数値だけで比較してしまうと、なかなか小さな家に住む勇気は出ないかもしれません。

でも、家の広さは、床面積の数値だけでは測れないということを、ぜひ、知っておきましょう。

実際、どんなに広い部屋でも、物が雑然とあふれかえっていれば、狭っくるしく、息苦しく感じるものです。

その逆に、多少、狭くても、隅々まで、住み手の気持ちが行き届いた部屋や、見た目が心地良い部屋は、不思議な広さが感じられるものです。

そこで、床面積の狭さを克服するポイントを2つ挙げておきます。

外の空間を取り込む

家が小さいなら、外の空間を取り込むようにしましょう。

今の家は、防犯対策やプライバシー保護のためか、家の中と外を完全にシャットアウトしてしまうような造りが多くなりましたが、小さい家には向きません。

むしろ、

  • 間口を開放的にする
  • 半外の空間を作る

ことで、小さな家がより生きてきます。

たとえば、窓を大きくしたり、ガラス窓を透明にするだけでも、開放的な部屋となり、外の空間を家の中に取り込むことができるようになります。

また、縁側やウッドデッキ、テラスなどの半外空間を利用すれば、見た目だけでなく、洗濯を干したり、外でお茶を飲んだりと、実用的に使えて、一石二鳥です。

ただし、外の空間を家の中に取り込みますので、周りの環境や景観はとても大事になってきます。

ターシャの庭

花フェスタ記念公園の中にある「ターシャの庭」は、外も素敵です

 

譲れないポイントだけに絞る

小さな家の場合、家族全員の要望をすべて満たすことはできません。

実際、全員の要望を中途半端に取り入れてしまうと、どこもかしこも中途半端な広さ、中途半端なこだわりになってしまい、かえって、狭苦しい間取りになってしまいます。

そこで、家族全員に、我慢できるところと、どうしても譲れないところを、最初から分けてもらいましょう。

その上で、どうしても譲れないところだけを、間取りに反映していくようにします。

v子
v子

ちなみに、我が家のこだわりポイントは、キッチンスペースだけで6畳。お風呂より洗面所を広く。玄関は広く。廊下は欲しい。の4つでした。

 

実を言うと、

「小さな家だから!」

この言い訳があるだけで、家族はちゃんと歩み寄ってくれます。(笑)

まとめ

小さな家で暮らしを楽しむために、大事なことは、

  • 考え抜かれた収納
  • 狭さの克服

この二つしかありません。

というのも、この二つさえクリアーできれば、家事動線とか、配線計画とかは、おまけでうまくいっちゃうことが多いからです。

これは、小さな家の大きなメリットでしょう。

確かに、小さな家は、考えなくてはいけないことがたくさんあります。

でも、それが、自分たちの暮らしを明確にしてくれるのです。

特にマイホームは、人気やイメージに踊らされて、無駄な空間、無駄な設備に走ることも多いもの。

でも、幸いなことに、小さな家には、そんな余裕1ミリたりとも、ありません。

ぜひ、自分が本当に楽しめる暮らしだけを追及していきましょう。

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