梅雨や台風など、日本は雨が多い国なので、雨樋があふれていると気になりますね。
そこで、雨樋があふれる原因とその対策についてお話ししておきます。
雨樋があふれる原因は?
まずは、雨樋があふれる原因を特定しましょう。
考えられる原因は、4つほどあります。
大雨によって雨樋があふれる
ゲリラ豪雨や台風など、特別に大雨が降ったような場合には、通常、どのお宅でも、雨樋はあふれます。
ですから、年に数回ぐらいの頻度なら、特に問題視する必要はありません。
雨樋のつまりが原因で雨樋があふれる
雨樋があふれる一番の原因は、やはり、雨樋にゴミや葉っぱがつまってしまうことでしょう。
家の近くに大きな木がなくても、木の葉っぱは風で運ばれてきますし、また、空気中に舞い上がったホコリや土も、雨樋にしっかり溜まっていきます。
雨樋の傾斜に問題があり、雨樋があふれる
雨樋の傾斜に問題があって、雨水がスムーズに流れていかないと、当然、雨樋はあふれます。
もともとの施工ミスというよりは、
- 経年劣化による雨樋のねじれ
- 樋受け金具の劣化
などが原因となることが多いですね。
雨樋の伸び縮みによるもの
昨今の夏は猛暑です。
そのため、雨樋のジョイント部分が伸びてしまい、雨水があふれることがあります。
まさに、雨水は、ほんのちょっとしたことでも、あふれるものです。
雨樋があふれる場合の対処法
以上、雨樋があふれる原因を4つほど挙げておきました。
次は、その対策について、お話しします。
大雨に対する雨樋対策は?
雨樋のあふれが、たまの大雨による場合は、何もする必要はありませんが、できれば、家を建てる際、雨樋のことも考えて屋根の形を決めると、後々のトラブルが少なくなります。
雨樋に流れ込む雨水の量は、屋根面積に比例しますので、屋根の形状と雨樋はセットで考えるようにしましょう。
たとえば、片流れの屋根と切妻の屋根では、切妻の屋根の方が、一本の雨樋に対する雨水の量は少なくなります。
雨樋のつまり、予防対策は?
雨樋がつまっていたら、できるだけ早く、雨樋の掃除を行います。
その後は、定期的に行うのが良いでしょう。
どれぐらいの頻度、行えば良いか?については、周りの環境によっても異なりますので、様子を見ながら・・・になります。
また、内樋と呼ばれる雨樋は、外から雨樋が見えないようになっており、デザイン的には良いのですが、掃除が簡単にできるか?どうか?についても、プランニングの段階で確認をしておくのがおススメです。
現在の内樋は、落ち葉が入らないような仕組みにはなっていますが、ホコリはやはり入ってしまいますし、このホコリが泥になって、雨樋の底にたまるので、掃除ができる、できないはとても重要です。
雨樋の傾斜問題は、どうする?
雨樋の経年劣化により、うまく雨水が流れなくなったら、応急処置、部分補修でなんとかならないか?考えてみましょう。
全部、雨樋を取り換えられれば良いですが、通常、雨樋工事は、足場が必要になるため、費用が意外にバカになりません。
雨樋は住まいにとって重要な役割を担っているとは言え、雨樋工事のためだけに、足場を組むのは、もったいない気がします。
そこで、本格的な雨樋交換は、外壁塗装時等に合わせて行うことにして、とりあえずは、応急処置や部分補修でなんとかしのぐようにするのがおススメです。
特に、外壁塗装の時には、雨樋は一旦、全部外しますので、一石二鳥です。
※なお、雨樋のメンテナンス費用については、こちらも参考にしてください。
雨樋の伸び縮みの対策
雨樋の伸び縮みに関しては、その場の環境次第ですが、予防的な対策として、最初から、雨樋自体の素材を伸び縮みしにくいものにしておくのが良いと思います。
ただ、予算のこともあるため、一般的な雨樋は、樹脂製が多いようです。
その場合は、早めの対策を心掛けるようにしておきましょう。
どんなことでも、早めの対策すればするほど、問題も大きくならないし、費用も安くて済むものです。
ちなみに、早めの対策をするためには、早めに気づくこと。
これが、一番です。
そこで、雨の降っている時、雨が上がった後、台風一過の後などは、変なところから水の音がしないか?だけで良いので、気を付けるようにしましょう。
自分で屋根の上に登ったりするのは、危険なので、やめておきましょう。
まとめ
昨今、台風や、ゲリラ豪雨も増えているので、雨樋があふれる原因とその対策についてお話ししました。
雨樋なんて、家を建てる時には、脇役の脇役で、気にも留めていなかったはず。
でも、雨樋は、一旦、不具合が起きてしまうと、主役級の憂鬱さとイライラ、不安もつのる部位です。
でも、慌てなくても大丈夫。
とりあえず、この記事を読んで、深呼吸してから、対策を考えてもらえたら、嬉しく思います。
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