大雨災害への備えは?マイホーム編

大雨被害への備え住まいのメンテナンス

近頃、大雨被害はもう他人事では済まされなくなってきました。

もちろん、大雨に備え、命を守るために、早めの避難行動をとることは必須なのですが、

できるなら、マイホームも無事でいてもらいたいですよね?

そこで、もし、大雨被害にあってしまったら?

新築と古い家では、どちらが大丈夫なのか?

今回は、じっくり、考えていきたいと思います。

もし被災したら?新築vs古い家

昔も今も、相変わらず、日本人は新しい家が好きです。

その気持ちは、よくわかるのですが、

今までと同じ感覚で家を建てることは、かえってリスクなのではないか?

と思っています。

 

確かに、新築の家は、今の耐震基準に合致していますので、

その点に関しては、古い家よりも、安心です。

ですが、身近な災害という意味では、

地震よりも大雨被害の方が、可能性は高いと言えるのではないでしょうか?

 

実際、大雨の被害としては、

  • 床上(床下)浸水
  • 雨漏り
  • 土砂崩れ

この3つを考えておかなければなりませんが、

  • 新築だから大丈夫!
  • 古いから危険!

とは言い切れません。

 

大雨被害への備え

避難行動は迅速に!

 

床上(床下)浸水の場合は、どっち?

まずは、床上(床下)浸水した場合について、新築と古い家を比較してみましょう。

ただ、新築でも古い家でも、家によって使ってある素材はまちまちなので、

条件は、下記のようにしました。

 

新築・・・合板と石膏ボードが必ず使ってあると仮定
古い家・・・木と土と紙や畳が使ってある、昔ながら家と仮定

 

結論から言えば、

上記のような条件であれば、

間違いなく、

新築<古い家

ってことになると思います。

 

なぜなら、

合板・・・水を吸ったら、接着剤がはがれて、使い物にならないし、層になっているので乾かない。
石膏ボード・・・水を吸ったら、ブヨブヨに。なので、めくるのも大変。
断熱材・・・グラスウールの場合、水を吸ったらグチャグチャに。発泡ウレタンの場合は、それ自体は水に強いですが、撤去しにくいため、密着している柱等が乾くか?どうか?わからない。

※合板とは、構造用の合板だけでなく、フローリングなどの合板も含みます。

 

一方、

木・・・木の種類にもよりますが、乾かして使える可能性がある
土・・・壁土は、もともと水で練ったもの。浸かった水の量にもよりますが、なんとかなるかも?
紙・・・紙は濡れたら捨てるしかありませんが、張り直しができます。
畳・・・畳は捨てるしかありませんが、畳の構造は水をくぐった時に一番便利です。

 

雨漏りの場合は、どっち?

では、雨漏りの場合は、どっちでしょうか?

先ほどと同様、素材で比べるならば、

新築>古い家

となります。

 

瓦にしても、カラーベストにしても、金属にしてもです。

屋根というのは、家が建った時から、過酷な状況にさらされていますから、

古いよりも新しい方が、間違いなく、すべてがピンシャン!しています。

つまり、

新しい家の場合は、豪雨(強風なし)だけでは、雨漏りはしない。

そう考えて良いと思います。

一方、古い家の屋根は、基本、ガタが来ていることが多いので、

雨漏りの可能性は、格段に上がります。

 

土砂崩れの場合は、どっち?

土砂崩れの場合は、新築だろうが、古い家だろうが、

家が建っている場所が問題なので、

家が新しいから、古いからといって、それによる違いはありません。

 

もっとも、今までは大丈夫だった地域が、

急に、ハザードマップの危険区域に指定されたりもしますので、

それも含め、「いざ」という時にはどうするのか?

余裕のある時から、考えておくのが良いですね。

 

まとめ

最近は、しょっちゅう大雨による被害が報道されるので、

「ハザードマップ」の存在や、自治体の情報に注意しつつ家を建てる人も多いと思います。

とは言え、

自然の力は、人間の英知を超えていますから、

  • ハザードマップの危険区域外だから。
  • 新築だから。
  • 古い家だけどリフォームしたから。

という理由だけで、我が家は大丈夫だ!と過信するのは危険です。

 

実際、今の家づくりは、昔の家づくりとは大きくかけ離れてしまっていて、

それが、かえってマイナス面を生んでいることも少なくありません。

  • 古いからダメだ!

と切り捨ててしまうのではなく、

機能面や科学的な数値ばかり追いかけずに

  • 人が生きる上で大事なことは何か?
  • 今の地球の状態と、自分が受け入れられる暮らしを、どうすり合わせるのか?

といった視点をもって、これからの家づくりを考えみてはいかがでしょうか?

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