内装の仕上げ材を選ぶ時には、
- 自分の好みのもの
- デザインに合ったもの
を選ぶことが多いと思います。
でも。
人間も住まいも、いつの間にか年を取るものです。
年を取るのは仕方ない
「年を取る」
これは、何であっても、誰であっても避けられないことです。
でも。
年を取ったからといって、
身だしなみにも気を使わず、ほったらかしにしておく・・・
なんてことは、できればしたくありません。
どなたかが仰ってましたが、
- 身だしなみは、相手のため。
- オシャレは、自分のため。
だと。
これは、そのまま、住まいにも言えることです。
※住まいにおいての身だしなみ=メンテナンス
身だしなみは、できるだけ楽がいい
ただし、忘れてはいけないことがあります。
それは、
年を重ねるということは、いろんな意味で、できないことが増えるということ。
そう考えると、身だしなみは、できるだけ楽な方がいいはず。
例えば、髪の毛。
朝、全然、まとまらないと、それだけでイライラします。
- 長くして結んでしまうか?
- 短く切ってしまうか?
そこは、その人の好みだけれど、
住まいの内装も、できるだけ楽できるものを選んでおくのが良さそうです。
内装の仕上げ材の違い
ここからは、我が家の写真も公開しますので、ぜひ比較してみてください。
多くの人は、モデルハウスに行って内装を確認するようですが、
モデルハウス自体、実際に人が生活しているわけではありませんし、
手入れも行き届いていますので、あまり、参考にはなりません。
それよりも、
長年住んだ時に、内装がどんな風に変わっていくのか?
現実を知った上で、仕上げ材を選ぶのが良いと思います。
クロス仕上げ
クロスは、簡単に仕上がりますし、洋間にはぴったりの素材です。
事実、我が家もクロスは使いました。
ただし、できるだけ、クロスを使う面積は減らすようにしました。
なぜなら?
クロスは、90cm幅のクロスを、柄合わせをしながら、
のりで貼っていくタイプの内装材です。
そのため、場所によっては、
その境目が剥がれたり、割れたりすることが多々あるからです。
それを、ちゃんと先読みした上で、クロスは選ぶと良いと思います。

クロスの境目がはがれてきた

クロスのひび割れは、下地が動くせいです。これは手抜きではなく、避けられない現象と言えます
ちなみに、クロス選びのポイントは、クロスの厚みです。
薄いクロスは、問題が出やすいですから。
また、視覚的にごまかせるような模様が入っているのも良いです。
本物の木
和風と洋風、どちらであっても、
本物の木を使うと、劣化がわかりにくくなります。
ちなみに、我が家の場合は、和風は腰板にして、
洋風の場合には、全面を板貼りにしました。

和風の腰板と上はガイナ塗装(ガイナは汚れを寄せ付けないというのがメーカーの説明でしたが、割と綺麗なままです)

洋風の板張り壁
本物の木は、色は少しずつ、日に焼けて、茶色くなっていきますが、
板なので、クロスのように、剥がれたりすることがありません。
ただし、壁に何かをかけたままにしておくと、
その部分だけ、日に焼けないので、くっきりと、跡がついてしまいます。
もっとも、それも、外してしばらくすると、わからなくなりますが。
木に似せた仕上げ材
昔から、日本人は、木が大好きです。
そのため、お弁当の入れ物さえ、木に似せた折箱を使っていました。
木への憧れはあるものの、
お値段が高いので、偽物で済ませておこう・・・みたいな感覚でしょうか?
もちろん、同じようなことは、住まいの内装材にも、あります。
たとえば、和室の天井材です。
ラミ天と呼ばれるものですが、前回、和室は古くなっても見た目がそれほど悪くない。
という記事を書きました。
でも。
ラミ天は、本物ではないので、どうしても汚れが目立ちます。
(ラミ天は、木目調プリントが貼ってあります。)

20年前にリフォームした天井。こちらは本物の竿天井です。

こちらは、リフォームしなかった本物の竿天井。だから、築60年目。でも、20年前にリフォームした天井とそんなに違わない
あと。
あまりデザイン的には、好きではないのですが、
内装用の合板もあります。
- プリント合板
- 突板合板
の2種類があります。
どちらも合板であることに変わりはありませんが、
- プリント合板は、その名の通り、木目調プリントのシートが貼ってあります。
- 一方、突板合板は、本物の木を薄くシート状にしたものが貼ってあります。
新しいうちは、あまり区別がつかないかもしれませんが、
年数が経った時、プリントは、突板よりも傷みが見えやすくなります。

壁は突板の合板です。そりゃクロスの方が貼りあがりは綺麗です。でも、劣化を予想してこちらを選びました。
その他
上記以外にも、
- 塗り壁
- セラミック
- 軽量レンガ
など、いろいろな内装材がありますが、
ポイントは、たった一つです。
それは、
「年数が経った時にどうなるんだろう?」
という意識(疑問)を、あなた自身が持つことです。
まとめ
以上、大雑把に内装材の種類についてお話してきました。
実際に、我が家では使っていない素材もありますので、
すべてをお話することはできませんでしたが、
年数が経った後、どんなふうになるのか?
多少なりとも、見えてきたのではないか?と思います。
ぜひ、内装の仕上げ材を選ぶ、参考にしていただければ・・・と思います。
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