外壁塗装は、通常、下塗り、中塗り、上塗りと3回塗るのが普通です。
だからなんでしょうが、
「外壁塗装で失敗しないために!」という記事風チラシでは、
中塗り、上塗りの色を変えるかどうか?聞くといい!
なんてことが、よく書いてありますよね?
でも、アレ。
単なる営業戦略でしかありません。←v子は言い切りますよ。
20年ほど前からあった営業手法?
私が、まだ建築の仕事を始めたばかりの頃。
外壁塗装の中塗りと上塗りの色を変えるという手法を提唱していた人がいました。
その時は、
「あぁ!そうか!そうだよね!確かに塗り残しがなくなるよね!」
と感動すら覚えました。
でも、それは、私が外壁塗装の知識をたいして持っていない素人みたいなもんだったからです。
信頼できる塗装業者に聞いてみた
そこで、信頼できる塗装業者に、
「中塗りと上塗りの色を変えたらダメなの?」と聞いてみました。
すると、
「中塗りと上塗りの色を変えると、年数が経った時に、良くないんだよ。」
という解答が返ってきたんです。
これを聞いて、素人同然だった私の目からウロコが落ちました。
そりゃそうです。
塗料だって、経年劣化はするわけです。
ましてや、外壁は、厳しい環境にさらされています。
だからこそ、3回も塗っている!んです。
なのに、中塗りと上塗りの色を変えちゃったら、
上塗りの塗料が劣化した時、中塗りの塗料の色が出てきて、ムラムラになる可能性は大きくなります。
塗り残しだけが問題なの?
それに、外壁塗装って、塗り残しだけが問題なわけではありません。
- たとえば、粗悪な塗料を使うとか、
- たとえば、余分に薄めた塗料を使うとか、
まぁ、やろうと思えば、何でもできちゃいます。
実際、新築2、3年で、ハゲハゲになっている家を見たこともありますし。
だからでしょうね。
私がいつも頼む塗装職人は、現場に必ず、重さをはかる秤を持ってきていました。
なんで?と聞いたら、
「塗料メーカーの取説通りに、材料は混ぜたいからね。」と。
彼は、塗装職人としてはベテランなのですが、
だからこそ、塗料メーカーがアナウンスしている「保証期間」を保つために、
ちゃんと、やることやってるんですね。
まとめ
「中塗りと上塗りの色を変えますよ~!」
「そうすれば、塗り残しありませんからね~。」
これは、まさに、神がかった営業トークだと思います。
工事で手抜きされるんじゃないだろうか?
そう疑心暗鬼になっている素人のお客さんを、見事に納得させられますから。
実際、私自身、簡単に引っかかりましたしね。(爆)
でも。
本当の職人は、工事中のことよりも、工事後のことをちゃんと考えているんです。
それに、職人が工事中、塗り残しがないようにきちんと仕事をするのは、ある意味、当たり前のこと。
それを、ことさらに強調する方が、なんだかな~って気がするのは、私だけですか?
コメント