軒天の修理をdiyで行う時の注意点は?

軒天の修理をdiyする時の注意点 DIYの応援・支援

古い家の場合、軒天がめくれて、ベラ~ッてなってることがよくあります。
昔は、軒天の素材が薄いベニヤだったこともあって、どうしてもそうなります。

ですから、このめくれた軒天を、また同じベニヤに貼り替えたら、ン十年後、また、同じ状況に陥ります。
そこで、軒天の修理をするならば、軒天の材料自体を変更しましょう。

一般的には、耐水性、耐火性、コスト的にも優れているケイカル板を使います。

貼り替えますか?上貼りしますか?

材料が決まったら、最初に、

  • 軒天を貼り替えるのか?
  • 今の軒天の上から新しい素材を上貼りしてしまうのか?

どちらにするのか?決定しましょう。

もちろん、その家の状況にもよりますが、できることならベラ~ッとめくれている軒天は、上貼りよりも貼り替えを選んだ方が良いと思います。

なぜなら、ベニヤがベラ~ッとなるのは、明らかに湿気によるものだからです。
その湿気の原因がはっきりしていて、現在はその影響はない!というのであれば良いですが、通常はそういうケースはほとんどありません。
にもかかわらず、古いベニヤに耐水性に優れたケイカル板を上貼りするのは、湿気を封じ込めることにつながります。

また、実際、傷んでいるのが、ベニヤだけじゃなく、下地にも及んでいる可能性を考えるとベニヤにケイカル版を上貼りしたことで重量が増し、もしかしたらベニヤごと、ケイカル板が落ちてきたりするかもしれません。

古い家は、今と軒天が違う?

それと、もう一つ注意して欲しいことがあります。
軒天そのものに大きな違いはありませんが、作り方が、昔と今では多少異なります。

軒天と密接にかかわってくるのが、屋根の破風と鼻隠しです。
最近は、破風や鼻隠しも、サイディング貼りをすることが多くなっていますが、昔の家は、破風や鼻隠しは、多くが「木」でできています。

実はこの「木」でできた破風や鼻隠しの場合には、破風や鼻隠し自体に、軒天をはめ込むための溝が切ってあることが多いのです。

※ただし、軒天の作り方は、地域によって、異なっているかもしれません。

では、何故?破風や鼻隠し(裏側)に溝を切っておくのでしょうか?

答えは簡単です。
溝にはめこんでしまえば、破風や鼻隠し側は、ピタッと収まるからです。

ところが、軒天の貼り替える時には、この溝が非常に面倒くさいんです。

そこで、軒天を貼り替える時には、

  • 軒天材をその溝にはめていく方がラクか?
  • 溝は無視して、新しく軒天材用の下地を作った方がラクか?
  • 他に方法はないのか?

など、現場の状況に合わせながら考えておきましょう。

軒天の修理をdiyする時の注意点

サイズはピッタリ?それとも?

ここまでで、ようやく、

  1. 古い軒天をめくり、
  2. 下地材をチェックし、
  3. 最終的にどういう工事をするか?が決まったと思います。

そうしたら、いよいよ、軒天のサイズを測ります。
通常は、軒天の現場サイズにピッタリ合わせますので、寸法は、たてよこ四方、ちゃんと測らないといけません。

家というのは、すべて綺麗な長方形でできているわけではありません。
ですから横着しないで、四方をちゃんと!ミリ単位で測ってくださいませ。

また、万が一、経年劣化で軒天の下地が波打っているような場合、軒天と軒天のジョイント部分が綺麗にフラットになるように、多少の調整もしてあげましょう。

もし、ピッタリがうまくいかない場合は、隙間を少し開け、コーキングを打つ、見切り材を打つなどの方法もあります。

なお、ケイカル板は、ジグソーに袋をつけてカットしたりしますが、diyの場合は、定規を当て、何度もカッターを入れて、パキッと割るのが良いと思います。
また、そのあと、面取りすると完璧です。あとは、タッカーで打ち上げましょう。

もっとも、

  1. 上向いての作業
  2. ケイカル板を押さえながらの作業
  3. 脚立にのって行う作業

は、決して楽なものではありません。
ですから、diyの場合は、一人だけでやろうとせず、必ず二人で行うことをお勧めいたします。

また、上記の理由から、足場がちゃんとしていない場所での作業は非常に危険になりますので、絶対に無理をしないようにしましょう!

軒天の修理をDIYで行う時の注意点のまとめ

ベニヤの軒天のめくれを放置すると、動物が入ったり、雨水が入ったり、いろいろトラブルが起きやすくなります。
もちろん、すぐに修理するのが良いですが、できれば、diyでやりたい!そう思ったら、ぜひ、上記の注意点を確認して、安全に行ってくださいね。

椅子を作ったり、床を貼るのとはわけが違います。
屋外で、なおかつ、高いところの作業ですから、慎重を期すということが、何より大事です。

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