水回りをクッションフロアーじゃなく、フローリングにすると後悔するのか?

クッションフロアーの汚れリフォーム屋の目

水回りに使うフロアー材は、水に強いことが重要ですが、

かといって、そこだけにフォーカスしてしまうと、後でしまった・・・ということになりかねません。

 

クッションフロアーが最適だとは思わない理由

まず、ネットでは、水回りにはクッションフロアーが最適!

という論調が多いようですが、私はそうは思いません。

 

確かに、クッションフロアーは、

  • 水に強い
  • デザインも豊富
  • クッション性もある

といいことづくめに思えます。

でも。

それは、クッションフロアーの経年劣化を知らない人が言う言葉です。

確かに、クッションフロアーはビニールなので、水には強いです。

なので、最初の頃は、掃除もしやすい!なんて思うかもしれません。

 

でも、

クッションフロアーで長く生活していると、

  • 床がベタベタしてきて、汚れが落ちにくくなる
  • 壁際が汚くなってくる

ことに、だんだんと気づくはずです。

これは、

  • 素材がビニールなので、汚れを呼びやすい。
  • 壁際はコーキングで処理されるので、汚れやすい。

ことが原因です。

また、デザインが豊富なことも、ある意味災いになります。

たとえば、デザインに夢中になりすぎて、

薄い色のクッションフロアーを選んでしまうと、汚れが余計に目立ちやすくなります。

 

水回りにフローリングだと後悔するのでは?

一方、フローリング材を選んだ場合、

基本的に、水はご法度なので、

  1. 水が飛んだら、すぐに拭き取る
  2. マットを敷く
  3. ワックスをかける

など、どれでも良いので、ラクな方法を選んでメンテした方が良いです。

 

これを読んで、

え~?めんどくさそう・・・と思った方。

ちょっと待ってください。

 

正直な話、

たとえ、クッションフロアーを選んだとしても、

  1. 水が飛んだら、すぐに拭き取る
  2. マットを敷く

ぐらいはやるべきだし、

できれば、クッションフロアーであろうとワックス掛けはやっておいた方が良いからです。

 

つまり。

日ごろのメンテナンスにおいては、クッションフロアーだろうが、フローリングだろうが、大差ないわけで、多くの人が何だかわけのわからない先入観に縛られているように思います。

 

水回りにフローリングを押す理由

ちなみに、私は水回りにフローリングを押す派なのですが、

それには2つの理由があります。

 

まず、

  • クッションフロアーの厚みは、1.8mm~3.5mm
  • フローリングの厚みは、12mm~15mm

という点です。

 

確かに、完成したものを見た時には、厚みなど気にならないかもしれません。

でも、これから生活していく中で、家具を移動したり、物を落としたりすることはよくあるはずです。

そんな時、どちらにも「傷」はつきます。

でも、どちらの方が「やばくなる危険性」は高いでしょうか?

 

これ。

言うまでもなく、厚みが薄いクッションフロアーの方です。

なぜって、薄いビニールの下は、大事な下地合板なんです。

もし、これがカビたり、腐ったりしたら大変です。

一方、フローリングの場合、フローリングに傷はついても、

その下の下地合板まで、その傷の影響が及ぶようなことは、よほどないと言ってよいでしょう。

 

もう一つの理由は、長年暮らした後のそれぞれの見た目です。

まず、クッションフロアーですが、

どんなに綺麗好きのお宅であっても、とても汚れて見えます。

これは私の推測にすぎませんが、

クッションフロアーはやわらかいため、小さな傷がつきやすく、

そこにまた汚れが乗っかっていくのではないか?と思います。

 

クッションフロアーの汚れ

トイレマットの周りがクッションフロアーです。昔は白いタイル調だったらしい・・・

 

一方、フローリングの方は、

綺麗好きなお宅なのに、汚く見える!ってことは、ほとんどありません。

もちろん、汚く見える確率はゼロではありませんが、その原因は、

  • 家の構造的な問題(床の貼り方や湿気など)
  • フローリング素材そのものの問題

であることがほとんどです。

 

こうした理由から、私自身は水回りにフローリングを押しています。

とはいえ、水回りにフローリングを選ぶならば、その種類をちゃんと見極める必要があります。

水回りは一番、過酷な場所ですから、できるだけ最適な素材を選ぶようにしましょう。

 

トイレをフローリングにリフォーム

トイレマットも敷きたくないとのことで、フローリングの上にホーローパネルも設置したお宅

フローリングの種類は?

最適なフローリング材を選ぶためには、その素材について大雑把でも知っておくことが大切です。

特に、最近のフローリング材は、種類も豊富で何が何やらわからなくなってしまうので、

とりあえず、今回は大きく

  • 無垢のフローリング材
  • 合板のフローリング材

という2つに分けておきたいと思います。

ちなみに、ここでの定義は、

  • 無垢のフローリング材=1枚板のもののこと
  • 合板のフローリング材は薄い板を何枚も張り合わせて作ったもののこと

です。

合板のフローリング材の中には、表面だけ無垢の板を張り付けたものや、シートを張り付けたものなどもありますが、今回は無視しています。

 

水回りに適しているフローリング材は?

そして、上記の2択だけで考えるのであれば、

  • 水回りの床は汚れやすい
  • 水回りは湿気が多い

という点で、

無垢のフローリング材よりも、合板のフローリング材の方が水回りには適していると言えるでしょう。

 

フローリング材の機能について

さらに、むか~し昔のフローリング材とは異なり、

今のフローリング材は、

  • 水に強い
  • 傷に強い
  • 汚れに強い

などの機能をプラスしたものもありますので、ご予算に応じて選んでいかれると良いと思います。

まとめ

とはいえ、水回りはお金がかかる場所ですから、

すべての希望をかなえられないこともあります。

そうした時には、どこかで妥協も必要です。

 

ちなみに、私は22年前、

水回りに適した機能ばっちりの合板フローリング材は使わず、←おいっ!(爆)

手ごろな価格のフローリング材を選んだのですが、

「こりゃ、ひでぇ・・・」なんてことにはなっておりません。

 

ある意味、機能に頼らない分、

  • トイレにはトイレマット
  • 洗面台の前にもマット
  • キッチンでもキッチンマット

を敷き、水滴が飛んだら、すぐに拭き取る!ようにしてきたことが良かったのかもしれません。

v子
v子

だけど、ワックスがけは、ほとんどしていません。

結局のところ、

水回りの床にどんな素材を選ぼうが、

その素材のメリットだけに頼り切ってしまって、何もメンテしない。

これが、一番、良くないのかもしれませんね。

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