お料理やお菓子作りにはまると、欲しくなるのがガスオーブンです。
最初からシステムキッチンに組み込んでおくのが一番いいですが、
そうしなかった方のために、卓上ガスオーブンの設置方法についてお話します。
卓上ガスオーブンの設置方法は?
卓上のガスオーブンの場合、設置方法はそれほど難しくありません。
設置に必要なものは、下記の4つです。
- ガスオーブンを置く台
- ガス栓
- コンセント
- ガスオーブン周りのスペース
ガスオーブンを置く台
卓上と名前がついている以上、ガスオーブンを置く台は欲しいですね。
じゃないと、しゃがんでオーブン使わなきゃならなくなりますから。(爆)
電気オーブンでも置く台は必須ですが、ガスオーブンの方が庫内が大きい分、
重さも大きめの電気オーブンより10キロぐらいは重くなりますので、やはり、しっかりとした台が良いでしょう。
ガス栓
ガスオーブンなので、ガスは必須です。
ガスオーブンを置きたい場所のそばまでガスが来ていない場合、ガス工事が必要になります。
コンセント
ガスオーブンなのだから、コンセントはいらんだろう?
と思ったら、大間違いです。(笑)
ガスオーブンのタイマー表示などは、電気使いますからね。
コンセントもお忘れなく。
卓上ガスオーブン周りのスペース
卓上ガスオーブンの場合には、オーブンの上部、両側面部、背面部に一定のスペースが必要です。
また、上部に可燃物がある場合には、防熱板が必要になります。
以上、この4つさえあれば、あとは、ガスオーブンを置き台に置いて、ガス管とコンセントをつないぐだけなので、何も難しいことはありません。
ガスオーブンの魅力は何?
ガスオーブンの魅力は、なんといっても、火力の強さです。
だから、焼き時間は、電気よりも少なくて済みます。
それに、ガスオーブンでパンとか焼くと、とってもふんわり、ふっくらするんです。
実際に、ガスオーブンを設置したお客様から、
いろいろパンとかお菓子を食べさせてもらっているので、
これは、間違いありません。
ガスオーブンのデメリットは設置条件?
ただ、正直な話、ガスオーブンにもデメリットはあります。
それは、
最初に書いた4つの設置条件を確実にクリアすることは、意外に難しいんです。
確かに卓上ガスオーブンの設置方法は簡単です。
でも、設置条件が難しいんです。
特に、既存のキッチンに新たにガスオーブンを設置しようと思うと、
スペースの確保や電気工事、ガス工事で頭を悩ませる方は少なくないと思います。
いくらガスオーブンが欲しいからと言って、
スペースギリギリで、やけどや火事の危険が増すのも嫌ですし、
無理くり置いて、ガス管や電気コードが丸見えになるのも気に入りません。
卓上ガスオーブンの設置を現実的に考えてみよう
それでも、ガスオーブンが欲しい!あきらめきれない!のなら、
一緒に、現実的な方法を探ってみましょう。
置き場所を模索する
まずは、卓上ガスオーブンを置く場所を模索します。
とりあえず、リンナイさんのガスオーブン「RMC-S12E」で考えてみましょう。
この機種のサイズは、
- 設置寸法(mm):高さ516×幅490×奥行き591 (奥行寸法は取手部分含む)
ですが、設置条件も一緒に確認しておきます。
背面部と側面部が4.5cmずつ、
上部は防熱版を使わない場合、50cm以上必要なので、
置くスペースは、幅580×奥行636×高さ1016必要です。
※防熱版を使う場合でも上部は30cm必要です。
どうでしょう?一応、スペースは、なんとか確保できそう!ですか?
だったら、必ず!やってみてほしいことがあります。
それは、、、
ガスオーブンの大きさ(幅490×奥行き591 ×高さ516)の段ボールを用意し、
実際に、そのスペースに置いてみるんです。
人間の感覚は割といい加減なので、実物大のもので体感しておくと、失敗がありません。
なお、オーブンの置き台についても同時にチェックしておきましょう。
ガス工事をどうする?
ガス工事は、最終的にはガス屋さんに依頼しますが、
それ以前に、大掛かりな工事なしに配管できるか?どうか?確認しておきましょう。
ガスの配管工事は、
- 床下から立ち上げる
- 外壁から抜く
このどちらかで行うのが普通です。
ガスの配管は、家の中を露出で走らせるわけにはいきませんから。
なので、最低でも
- 床下収納か何かがあって、床下にもぐれる
- ガスボンベの置き場所からガスオーブンの置き場所までが近い
という条件を満たしておく必要があります。
コンセントはどうする?
今回は、仮にリンナイさんの卓上ガスオーブンを選びましたが、
この機種は、電子レンジも使えるタイプです。
ですから、万が一、コンセントまでコードが届かない場合には、
新たにコンセントを増設する必要があります。
なお、コンセントの増設は、電気屋さんに頼めば、なんとか工夫してくれるはずです。
※できるだけコードが露出しないようにお願いしましょう。ただ、どうしても無理な場合には、露出も仕方ありません。
あなたはどっち?
さて。
ここまで読まれて、いかがでしたか?
設置条件をサラッとクリアできた方
上記の設置条件を、難なくクリアできた方。
すっごく、運が良いですよね。
あとは、卓上のガスオーブンを買うだけです。
※都市ガスか?プロパンガスか?お間違えのないよう!
(広告)
設置条件がビミョーな方(無理だった方も)
設置条件がビミョーというのは、いろいろあると思います。
- たとえば、置けないわけじゃないけど、なんかなぁ・・・と思ってしまう。
- たとえば、間取り的にイヤかも・・・。
- たとえば、提案されたガス工事や電気工事のやり方が見た目的に気に入らない。
- たとえば、本体以外の部分で費用がかかりすぎる。
- たとえば、設置条件を満たすために、床をめくるなどの不要な工事が必要。などなど。
この場合は、他の選択肢も一度、考えてみて比較してみましょう。
他の選択肢とは?
他の選択肢には、2通りの方法があります。
- 卓上のガスオーブンをあきらめ、電気オーブンを使う
- キッチンにビルトインするガスオーブンを考える
最初の選択肢は、欲しい!ガスオーブンをあきらめる・・・というものなので、あまり推奨したくはないのですが、ビミョーな場合は、とりあえず、徹底してガスオーブンと電気オーブンのメリット・デメリットを比較してみましょう。
金額はもちろん、間取りや見た目、自分の動線、自分の料理スタイル、などなど、ありとあらゆる点で比較するのです。
結局は、何を優先するのか?ということになるので、ここは、自問自答しながら目いっぱい悩みましょう。
もう一つの選択肢は、キッチンにビルトインするタイプのガスオーブンも考えてみる方法です。
- 既存のキッチン内に、ビルトインする
- キッチン(最低、下台のみ)を取り換える
という2つの方法があります。
1番目の、既存のキッチンにガスオーブンをビルトインする方法は、
まず、可能か?どうか?を確認する必要があります。
また、既存のキッチンが単体なのか?システムなのか?で費用も工事内容も変わってきますので、
工務店等に一度、相談されるのが良いと思います。
ただし、
- 既存のキッチンにガスオーブンをビルトインできない。
- なんとかビルトインできるが、工事費等が割高。
- 既存のキッチン自体、かなりくたびれてきている。
ということであれば、
思い切って、キッチンを取り換えるのも一つの方法です。
費用を抑えたいのであれば、キッチンの下台だけ取り換えても良いと思います。

普通、キッチンは吊り戸よりも下台の方が傷みが激しいですから。
なお、キッチン交換をするのであれば、ガスオーブンの置き場所、ガス工事、電気工事は、簡単にクリアーできるお宅が多いと思います。
ただし、ガスオーブンをビルトインした分だけ、キッチン下の収納スペースは減ります。
また、上記の選択肢の中で、一番、費用はかかりますので、今すぐは無理でも、将来的なプランとして考えるのも良いと思います。
まとめ
さぁ、いかがでしたでしょうか?
この記事を読んで、
無事、卓上のガスオーブンを購入できた方、おめでとうございます!
ぜひ、ガスオーブンライフ、楽しんでくださいね。
一方、今回は、購入に至らなかった方、残念でしたね。
私自身も、その中の一人ですから、お気持ち、よ~くわかります。
でも、幸いリフォームを生業としてきましたので、
今はあきらめても、将来的には希望を見出すことができました。
その、おすそ分け、少しはできたでしょうか?
だって、欲しいもんは欲しい!ですもんね。

パリパリのフィロ生地。今は電気オーブンだけど、将来はガスオーブンで焼くぞ!
コメント