中古住宅、買って良かった!と思える理由と、
そう思えるようになる秘訣は何か?をお話ししようと思います。
新築よりも価格が安い
当たり前ですが、新築よりも中古住宅の方が購入する価格は安いです。
不景気と金利上昇だけでなく、先行きの不安もあるので、
できるだけ住宅ローンの金額は安くしておきたいですよね?
もちろん、
中古住宅を目いっぱいリノベーションしたせいで、
新築より高い金額を支払っている方もいらっしゃいますが、
中古住宅を購入するのであれば、リフォームもリノベーションも、ある程度、価格を抑えることをお勧めします。
考え方としては、
アパートの家賃を払い続けるのはもったいないので、中古住宅を買う・・・
そんな程度の発想で良いと思います。
中古住宅の購入は練習になる
以前から、ずっと感じているのは、
なぜ?皆、一生に一度の家造りにこだわるのか?
ということです。
別に、一生に一度じゃなくても、二度でも三度でも行えば良いと思うんです。
当たり前ですが、初心者と経験者では見るところが違いますし、
気づくところも違います。
つまり、初心者のうちは、とりあえず練習することが大事です。
その証拠に昔から、家は3軒建てなきゃ理想の家にならないと言われていました。
たとえば、あなたの年代が30代だとしましょう。
実際、その年齢で、一生に一度の家造りをする!
なんてことは、ほぼほぼ不可能です。
なぜなら、人は誰でも年を取っていきます。
そして、年を取っていくということを、
若い30代のあなたが想像することはできても、理解することは絶対、無理なんです。
つまり、今は「最高!」と思っている間取りやデザインや機能が、
60代、70代になった時、100点満点のはずはありません。
たとえば、
- 子供が小さいのは今のうちだけです。
- 身体がシャキシャキ動くのは若いうちだけです。
- 趣味も好みも年齢と共に変わります。
- 社会の状況も大きく変わります。
そこで。
初心者が大きな賭けをせず、小さく練習してみる。
そんな方法の一つとして、
中古住宅を買うというのは、とても良い方法だと思います。
大事なことは何か?が、見えてくる
夢のマイホームという言葉は、魔法のような言葉です。
確かに、ピカピカの新築には憧れます。
- 真っ白な広いリビング
- 広い広いキッチン
- 見た目にもカッコいい家などなど
でも、現実には、
- 子供が小さいので、真っ白なキャンバスさながら、落書きしたり、きちゃない手でベトベト触る。
- 無理して住宅ローンを組んだので、朝早くから夜遅くまで働いて、ご飯をまともに作る時間もない。
- マイホームの管理者はあなた自身。なのに、家をチェックする時間も余裕もない。
なんてことに、なったりするんです。
そりゃあ、新品はなんでも気持ちがいいです。
でも、それは最初のうちだけです。
どんなに新しい物も、年数が経てば古くなっていきますし、
どんなに綺麗な物も、手入れしなければ汚くなっていきます。
何より、家というのは、単なる「入れ物」ではなく、
家族にとって心地よい場所であればいいわけで、
実は、新しいとか古いって、全然、関係ないんですよね。
中古住宅を好きになる秘訣
今まで、いろんな中古住宅購入者を見てきて、一つ言えることがあります。
それは、
中古住宅を買って良かった!と思える人と、
中古住宅にして失敗だったと思える人では、見ている場所が違うという点です。
失敗だった・・・と思っている人の多くは、
新築と比べ劣っている中古住宅の機能が気になって仕方がありません。
実際、中古住宅購入後のリフォーム工事にお邪魔してみると、
「中古なんて買って、失敗した」
そう思っている人は、すぐにわかります。
というのも、話や態度から
- 「思ってたのと違う」オーラ。
- 「こんな家嫌いだ」オーラ。
が出ているから。
でもね。皮肉だなぁ・・・と思うのは、
こういう方たちって、実は、とても勉強熱心なんですよね。
たとえば、
- 中古住宅を購入するにあたり、絶対に!失敗しないよう、ネットでも、ありとあらゆる情報を手に入れた。
- できることは、何でもやってみた。(たとえば、床下にもぐるとか、屋根に上るとか)
など、とても頑張った上で、購入されているんです。
それなのに、何故?
「思ってたのと違う状態」になってしまうのでしょうか?
これは、推測ですが、
失敗したくない気持ちが強すぎて、家のことを調べまくっている間に、とうとう家しか目に入らなくなってしまうのだと思います。
確かに、家はスペックも大事ですが、一番に考えるべきは、誰のための家なのか?という点です。
家族のために、よりよい家を求める気持ちはわかります。
でも。
ご家族にとって、本当に大事なのは家より、あなた自身のはずです。
なのに、肝心かなめのあなたが、マイナスオーラを出し続けているとなれば、
家族が楽しく暮らせるわけありませんよね?
一方、中古住宅を買って良かった。
そう思っている人は、
- 「どう、この家を楽しもうか」
- 「この家で、どんな生活をしようか」
という視点を大事にしています。
もちろん中古住宅なので、理想と異なる部分はたくさんあるかもしれません。
でも。
そんな「物」は、家族みんなで一つずつ修正していけばいいだけのこと。
いやむしろ、その方が、家族の思い出や歴史になった・・・という方は少なくありません。
まとめ
日本では、中古住宅を新築より下に見ている人がほとんどです。
確かに中古住宅にZEHの発想はないし、スペック的にも見た目的にも見劣りするのが普通です。
でも、機能がすばらしいからと言って、「幸福度」が上がるわけではありません。
本当に大事なのは、「器」ではなく「中身」です。