建具の種類とそれぞれのメリット・デメリット

引き戸を選ぶ理由は?リフォーム屋の目

まず、建具たてぐとは何か?というと、開口部に取り付けられている戸、扉、ドアと呼ばれるもののことです。

建築屋は、襖、障子、ドア、サッシなども、全部、建具と考えていますが、

今回、お話しするのは、室内の建具の種類とメリット・デメリットについてです。

 

建具の形状にはどんなものがある?

室内建具の場合は、種類は3つに分けられます。

開き戸、引き戸、折れ戸です。

室内建具の種類

 

開き戸のメリット・デメリット

開き戸のメリットは、

  • バタンと閉めればプライベートな空間が保てる
  • 気密性や断熱性を高めやすい

ところです。

一方、開き戸のデメリットは、

  • ドアを開けるためのスペースを確保する必要がある
  • ドアの設置場所や開ける方向によって、問題が起きる場合がある
  • 開けっ放しにしにくい(ドアストッパーが必要)

という点です。

 

折れ戸のメリット・デメリット

次に、折れ戸のメリットですが、

  • 開き戸よりも開けるためのスペース確保が少ない
  • 可動式の折れ戸ならば、開口部を大きく使える

と良いことづくしに思えます。

 

ところが、折れ戸の場合、このメリットがデメリットにもつながっていて、

  • 固定式の折れ戸の場合、折れ戸の「たたみシロ」が邪魔で、開口部が狭くなる
  • 可動式の折れ戸の場合、上手に動かさないと折れ戸が斜めになって引っかかる場合がある
  • 形状が複雑なので、掃除が面倒くさい

なんてことがあります。

 

引き戸のメリット・デメリット

引き戸のメリットは、

  • 開けっぱなしが自在にできる
  • ドアの開閉スペースを考える必要がない

ので、狭い場所には引き戸が最適かな?と思います。

 

ただ、デメリットとしては、

  • 引き戸は、閉まり方がボンヤリ(笑)してる
  • 長い間には、レールの交換が必要になる

ことが挙げられます。

ボンヤリって、意味がわからないと思いますが、

引き戸ってキッチリ閉めたつもりでも、気を付けないと、少し隙間が開いてたりしますので、冬の暖房時には注意が必要です。

もっとも、これは、使い方によっては、メリットにもなるんですが。

引き戸の場合、レールを使わず、上から吊るタイプもありますが、吊るタイプの最大のデメリットは、冷暖房時に引き戸下の隙間が気になることです。そのため、隙間ふさぎがついているものもありますが、正直、すっごくかっこ悪いと私は思います。

まとめ

いかがでしたか?

室内建具の種類と、それぞれのメリット・デメリットについてお話しました。

ご自宅に、どんな建具を使うか?は、

メリット・デメリットをよく考え、間取りや設置場所によって決めるのが一番です。

 

ただ、最近、私は、

昔から日本家屋で使われてきた引き戸は、

境界の曖昧さが、とても魅力だな・・・と感じています。

この曖昧さこそが、家族間のつかず離れずのいい関係を作るんじゃないか?

なんて思ったりして。

 

特に今は、スマホを覗くだけで、簡単に個の世界に没頭できる時代です。

だからこそ。

ドアよりも敢えて、引き戸を選びたいな・・・と。

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