屋根とお金とうだつ

うだつの漢字住まいのメンテナンス

昔、「部屋とYシャツと私」という歌がありました。

なんの関係もありませんが、

なんとなく語呂が似ているので、

今日は、「屋根とお金とうだつ」のお話です。

 

 

屋根はお金がかかる

新築でも中古住宅でも古家でも、

まず、最初に確認して欲しいのは、屋根材です。

 

日本は、雨の多い国。

梅雨や台風もあり、猛暑もあります。

とにかく、屋根材としては、とても過酷な環境にさらされるわけです。

当然、どんな素材であっても経年劣化は起こります。

だからこそ。

最初に、屋根材を確認しておくことは、とても大切なのです。

というのも、屋根の工事はとてもお金がかかるからです。

 

瓦屋根がお勧め

長い目で見た時、一番おススメなのは、やはり日本瓦や陶器瓦です。

いわゆる、「いらかの波」と歌われるアレですね。

  • 経年劣化に強い
  • 夏の暑さが和らぐ
  • 雨音がうるさくない

と3拍子そろっています。

豪雪地帯など特殊な地域は除きます

 

一方、

瓦は瓦でも、S瓦などの洋風の瓦もあります。

でも、私の経験上、こちらは、あまりお勧めしません。

S瓦は波が大きすぎて、屋根の形状によっては、雨漏りがしやすくなるからです。

 

S瓦の隙間

S瓦のふくらみが、屋根の形状によっては、隙間を作ってしまいます

 

瓦屋根の欠点は?

というわけで、

長い目で見れば、コスパは瓦が一番です。

が、瓦にも欠点はあります。

  • 重い
  • 瓦以外の部分が傷む
  • 高い

この3つです。

 

瓦が高いのは何故か?

そもそも、瓦屋根が高いのは、

単に機能だけの問題というよりも、

「装飾」という側面も併せ持っているからにほかなりません。

 

機能だけで言えば、

現代の平瓦などは、

  • 軽めの瓦
  • 瓦以外の部分が傷まない工夫

がされており、

  • 経年劣化に強い(瓦と瓦以外の部分ともに)
  • 暑さ、音にも強い

ので、選びやすくはあるのですが、

個人的には、やはり

  • いらかの波の曲線
  • 漆喰の白さ
  • 棟や鬼瓦の形状

に、美しさを感じます。

 

うだつも同じ?

ちょうど、この感覚は、昔の「うだつ」に似ている・・・と思います。

もともと、「うだつ」は隣家からの延焼を防ぐための屋根上の防火壁でした。

ただ、「うだつ」の設置には、多額の費用がかかることから、

いつのまにか、屋根の装飾=富の象徴として作られるようになっていきました。

 

まぁ、現在の瓦屋根が「うだつ」ほど富の象徴である・・・とは思いませんが、

立派な日本瓦の屋根であれば、

棟や鬼瓦周りの漆喰などのメンテナンス費用は当然、かかってきます。

そういう意味で、

いらかの波=ぜいたく品(装飾品)と言ってもいいかもしれませんね。

 

漆喰の傷み

漆喰の傷み

 

漆喰の工事後

工事後

 

まとめ

日本人であっても、

「うだつ」が、一体何なのか?

ご存知ない方は多いと思います。

むしろ、

「うだつが上がらない」という慣用句の方が有名でしょう。

その意味するところは、

  • 地位があがらない
  • 金銭に恵まれない
  • 生活が良くならない

というような、マイナスの意味なのですが、

今では、屋根の「うだつ」と同様、時代遅れかもしれません。

 

というわけで、最後は、

「部屋とYシャツと私」のメロディーで「屋根とお金とうだつ」を歌います。

 

お願いがあるのよ

私の苗字になるあなた(あなた=屋根)

大事に思ってるから、ちゃんと聞いてほしい

雨漏りに気づいても、3日ぐらい待っていてほしい

4日目、ちゃんと工事の人を呼んであげるからね

 

屋根とお金とうだつ 愛するみんなのため

毎日気づいていたいから 時々メンテさせてね

愛するみんなのため 楽しくいさせて

 

うだつの漢字

うだつの意味は、人それぞれでいい

 

それでは、おあとがよろしいようで・・・

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