日本に住んでいる限り、湿気とは縁が切れません。
そして、この湿気は、建物にも住んでいる人にも影響を与えています。
事実、湿気は、
- ありすぎてもダメ。
- なさすぎてもダメ。
なものです。
だからこそ、
「調湿」
つまり、空気中の湿度を調整してくれる建材は重要なのです。
調湿建材は、なぜ重要?
先日、書いたように、
昔の日本の家は、断熱がきちんとなされていませんでした。
そのため、
使っていた建材そのものは、
- 紙
- 木
- 土
で、どれも調湿建材だったのですが、
断熱不足により、結露が生じ、カビ臭いなんてことが起きていました。
でも、今は、たとえ古い家であっても、きちんと断熱を施すのが基本です。
また、木の建具ではなく、アルミサッシに交換すれば、
スースーだった家は、ピッチリと密閉されるようになります。
すると、皮肉ですね。
今度は、密閉により、結露が生じるのです。
これは、人が暮らす以上、仕方のないことと言えます。
- だって、お湯沸かしますよね?
- だって、お洗濯しますよね?
- だって、呼吸しますよね?(笑)→人の呼吸から出る湿気ってすごいんですよ
でも。
だからって、空気が乾燥しすぎちゃっても、私たちは困るんです。
実際、今は、コロナウィルス問題もありますし。
もちろん、
- 夏には除湿器を
- 冬には加湿器を
使えばいいだけのこと。
でも。
湿気ってやつは、どんな隙間にも潜り込んでいくしろものです。
たとえば、
- 動かさない家具の裏側
- 押入れの奥深く
- 畳の下etc.
そして、ある日、気付くんです。
ゲゲッ・・・カビてる・・・って。
そういう、長い間のすったもんだを、
できるだけ減らすために、調湿建材が、活躍してくれるんです。
長い間のすったもんだ?
私、今、
「長い間のすったもんだ」
という表現を使いました。
これ、どういうことか?
と言うと・・・
調湿なんてものは、誰の目にも見えないんですよ。
だから、
「調湿、なんだ?それ?」
で無視しちゃう人は、少なくないと思います。
でも。
長い年月の間には、
調湿建材を使ったか?どうか?によって、
確実に、家の経年劣化や、その見た目に影響してくるんです。
まとめ
今回は、
- 調湿建材とは何か?
- なぜ?調湿建材が重要なのか?
について、お話しました。
もっと、具体的な調湿建材の話に入りたかったのですが、
長くなってしまったので、次回に回そうと思います。
それにしても、
新築を建てる時も、
古い家をリフォームする時も、
グーグル検索の結果を見る限り、調湿を気にする人は、少なそうな感じです。
それとも、
調湿は考えたいけれど、値段が高くてとても無理!
とあきらめてしまっているのでしょうか?
そのあたりの、折り合いの付け方も、次回、お話できたら・・・と思います。
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