古い家のリフォームプランの作り方 実例は?

リフォームプランの作り方 リフォーム前 リフォーム・リノベーション

先日、古い家のリフォームプランの作り方について、コアの部分をお話しました。

大事なのは、自分たちの暮らしでありバランスなのだ・・・と。

ただし、

いくらコアがあったとしても、

古い家の場合には、家そのものの限界もあります。

そこで、今日は、実例をもとに、どうバランスを取っていくのか?

お話したいと思います。

その家の限界を楽しむ

確かに、古い家をリフォームして、

すべて!自分の思い通りに作り変えることは、決して不可能ではありません。

でも。

  • 新築と変わらないぐらいの費用がかかったり、
  • 新築そっくりにしたいのであれば、

最初から新築を選んだ方が良いと思います。

 

そうじゃなく、

敢えて、古い家を選ぶのなら、

むしろ、その家の限界を楽しみましょう!

 

古い家のリフォームプラン実例

とりあえず、我が家の実例をお見せします。

1階部分だけですが、まずは、リフォーム前の状態がこちらです。

リフォームプランの作り方 リフォーム前

まぁ、ちっちゃい家です。

この家をどうしたか?

作ったリフォームプランがこちらです。

 

リフォームプランの作り方 リフォーム後

絶対に譲れないものだけピックアップ

古い家のリフォームプランを作る時には、

間取りと現況を見て、自分たちが住む上で

  • 絶対に必要なもの
  • 絶対に我慢できないもの

だけをピックアップします。

ちなみに、我が家の場合には、

  1. 田舎だから車は必須
  2. リフォーム前の水回りは全く使えない
  3. 階段が急すぎて危険

 

この3つが、絶対譲れないものでした。

 

つまり、リフォームプランを作る上で、

  1. 車庫スペースを確保すること
  2. 水回りを一新すること
  3. 階段をゆるやかにすること

この3つが、最優先事項になります。

 

ケロッグバランスを考える

ただし、いくら最優先事項だと言っても、

自分の中にある「ケロッグバランス」から大きく外れてしまっては意味がありません。

 

特に、リフォームというのは、

どう?プランを作るか?によって、費用に大きな差が出ます。

 

そのため、我が家のリフォームプランは、

できるだけ、今の間取りを崩さない形で作りました。

 

もう一度、リフォーム前とリフォーム後のプランを見比べてみてください。

もともとある壁を、できるだけ利用しているのがわかるでしょうか?

 

妥協は、時間差攻撃をかわすため

ただし、古い家の場合、どうしても、うまくいかない所も出てきます。

そういう時には、妥協することも考えます。

 

たとえば、我が家の場合、

古い間取りのトイレ・洗面・浴室の部分に、通し柱がありました。(赤い丸)

 

通し柱がこんな場所に!

つまり、新しい間取りで言えば、キッチン部分にあたります。

しかも、この柱、多分、絶対、下の方が腐ってるはず。

そこで、どうしたか?

 

最初は、

  1. 腐っている部分を撤去し、柱を継いだ後、
  2. もう一本、新しい柱を抱き合わせる

これで、妥協しました。

 

何故なら、

普通は、抜けないとされている柱を撤去しようとすれば、

非常に大掛かりなリフォームをせざるを得なくなります。

でも、それだけの費用をかけたところで、

出来上がるのは、単なる6畳の広さのキッチンでしかありません。

 

だから、まぁ、すんごい、ど真ん中でもないし、いいか・・・と、

その時は、妥協したわけです。

 

でも、大事なのはココからです。

最初は、柱も妥協し、

持ち込んだ食器棚とか置いておりましたが、

実際にキッチンで作業をしていると、

  • ポツンとある柱が邪魔
  • 持ち込み家具もチャランポランで、使い勝手も悪い

ということで、もう、我慢できなくなってきたんです。

 

これを、リフォームの時間差攻撃と私は呼んでいますが、

家っていうのは、生活していくうちに

「思ってるのと違う」部分が、いろいろ出てくるものです。

 

だからこそ。

最初のリフォームでは、すべてを完璧にするのではなく、

絶対に譲れない部分だけに集中しておく方が良いんです。

 

妥協できそうなところは、妥協して構いません。

それは、「あきらめること」とは違います。

妥協することから、

自分の暮らしにおいて、自分が本当に求めているものは何か?

を確認することができるのですから。

 

以前から、お話ししているように、

人というのは、

自分の希望や要望は、意外と自分ではよくわかっていません。

また、

年を重ねるごとに、気持ちは変わっていきます。

 

そういう意味では、

住まいというのは、リフォームしたって、未完成なのです。

もちろん、工事そのものが、二度手間になるようなプランは論外ですが、

後からでもできる工事なら、妥協もOKです。

 

大事なのは、家が出来上がることじゃありません。

住む人の気持ちに寄り添う家であり続けることです。

 

というわけで、我が家の例に戻ります。

最初、妥協した「抜けない柱問題」は、

こんなふうに、再リフォーム(木工?)しました。

 

抜けない通し柱の活用

 

そう。

ポツンとあった柱を、取り込んでテーブル台を作ったんです。

柱の向こう側も、手前と同じように円形になっており、

その奥には、作り付けの食器棚が天井まであります。

また、手前には、オーブンやトースターなどの電化製品用の棚も作って、

柱だけでなく、すべてを一体化しました。

 

その結果。

  • ポツンとあった柱が気にならなくなった
  • キッチンの収納スペースが増えた
  • キッチンの作業スペースが増えた
  • 地震対策にもなっている

と良いことづくめです。

唯一のデメリットとしては、

広すぎて、ついつい、物を置いてしまう・・・ことでしょうか。(笑)

 

でも、こんな満足度の高いキッチンができたのは、

通し柱がこんな所にあった!!おかげだし、

妥協した状態で、暮らしてみたおかげです。

まとめ

古い家のリフォームは、確かに不自由な部分もあります。

でも。

せっかく、不自由なのだから、

その不自由さを楽しむべきです。

 

いや、不自由だからこそ、アイディアが湧いてくるんです。

まさに、必要は発明の母です。

だから、焦らず、ゆっくりと自分らしい住まいにしていけばいいんですよ。

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