あなたの空き家が売れない理由

空き家が売れない・・・

これは、空き家を抱える多くの所有者が抱える問題だと思います。

でも、なぜ？売れないのか？

そこを、考えてみましょう。

あなたの空き家が売れない理由

空き家が売れないのには、理由があります。

ひと昔前ならば、

• 汚い、古い
• 場所が不便
• 不動産屋が一生懸命じゃない

なんてこともありましたが、

今は、インターネットの時代。

実際、空き家バンクは国を挙げての施策なわけですし、

コロナの件もあります。

そういう意味では、以前よりも、条件は整ってきているはず。

なのに、売れない。

その原因は？どこにあるのでしょうか？

価格の勘違い

まず、売れない空き家に多いのが、価格の基準を勘違いしている・・・という点です。

確かに、空き家をいくらで売るか？は、売り主さんの気持ち次第です。

でも。

それを高いか？安いか？を判断するのは、

売り主であるあなたではなく！買い主側である・・・ということをお忘れなく。

そりゃあ、空き家の値段を決める時、

売り主さんには、売り主さんの基準がありますよね？

たとえば、大金をかけてリフォームしたとか、

たとえば、その地域の家や土地の値段の相場は、こんなもんだとか。

でも。

それは、あくまでも、売り主さんの価値基準であって、

買い主さんの価値基準ではないんです。

ネット時代の勘違い

もう一つの大きな勘違いは、ネット社会の価値観を見誤っている・・・

という点です。

今までの不動産取引は、

まずは、大体の地域を決めて、家を見つける。

これが、当たり前でした。

が。

インターネットは、それをガラリと変えたのです。

もはや、比較の対象になるのは、あなたがお住いの地域だけではありません。

最低でも近隣の市町村や県内、全域。

下手をすれば、全国の空き家が比較対象になるのです。

確かに、インターネットによって、

いろんな地域からの集客は、見込めるようになりました。

が、

その一方で、シビアに冷静に比較されるようにもなった！

ということを忘れてはいけません。

価値観の勘違い

さらに、価値観に対する勘違いもあります。

普通の中古住宅ではなく、なぜ？わざわざ空き家を探しているのか？

この買い主側の心理を理解しないままだと、

価値観のズレから、あなたの空き家はまたも売れ残る・・・という結果になります。

たとえば、

ＤＩＹやセルフリノベーションのために、空き家を探している人に、

• リフォーム済
• 綺麗

という文言が、響くでしょうか？

響きませんよね？

今や、価値観は、千差万別です。

特に、空き家バンクに寄ってくる人は、ステレオタイプではない人も多いはず。

だからこそ。

そうした多様化した価値観に、自分の空き家はどう応えられるのか？

しっかりと考えてみることをお勧めします。

売れ残るデメリット

ここまで読んで、

「家を売るのに、そんなに頑張らないといけないなら、もういい！売れなくても！」

もし、そう思われたとしたら、それは、それで構いません。

が。

空き家になった時点で、家はどんどん傷んでいきます。

それが、５年、10年と続いたらどうなるのか？

ちゃんと、将来の予定を立てていますか？

実際、空き家問題が大変なのは、

自分が思っているよりも、年月が経つのはめちゃくちゃ早い！という点です。

さらに言うと、空き家を解体する羽目になるのは、あなたが思うよりもずっと早い！ということです。

大事なのは、今感じるデメリットと、長い目で見たデメリットをきちんと天秤にかけることです。

外観からは、まだ大丈夫そうに見えますが、おそらくもう限界が近いと思われます

まとめ

私自身、親が住んでいた家を管理する立場なので、よくわかるんですが、

空き家って、やっぱり早い決断が大事ですね。

私の場合、親が突然、亡くなったこともあって、

当初、その家を売る気はまったくありませんでした。

でも、最近になって、これは、将来的に間違いなく！お荷物になるであろうことを、実感してきています。

もちろん、今のところは、きちんと管理ができているので、

問題はないわけですが、

いつか、それもできない日は来るわけで。

しかも、親の家の場合、相続問題も絡んでいるので、かなり厄介です。

そういうことを思えば、

今、空き家バンクに登録できている人は、そういう煩わしさはないのでしょうから、

ある意味、うらやましいな・・・と。

そして、せっかく、そういう恵まれた状況にいるのに、なんかもったいないな・・・と。

余計なおせっかいかもしれませんが、何かの参考になれば幸いです。