上置き収納で耐震性を高めよう

食器棚の上置き収納diyの方法・注意点

古い家の耐震を考える際、作り付けの収納は効果的ですが、

全部が全部、それに頼るわけにもいきません。

たとえば、

思入れのある家具や、今、持っている家具を使いたい!

そういう場合だってあるからです。

そんな時におススメなのが、

食器棚や背の高い家具の上にもう一つ収納を作る=上置き収納です。

 

一石三鳥の上置き収納

たとえば、高い家具の転倒防止だけなら

  • 突っ張り棒
  • L字型金具

という方法もあります。

ただ、

突っ張り棒が効果を発揮するには、

突っ張っている面(天井と家具)に、しっかりと強度があることが重要ですし、

L字型金具の場合は、

しっかりした下地に、ある程度の長さのあるビス(ねじ)を取り付ける必要があります。

また、見栄え的にもあまり良いとは言えません。

 

一方、上置き収納の場合は、

  • 見た目も悪くない
  • 収納に使える

というメリットがあります。

また、突っ張り棒やL字型金具よりも、大きな面で支えますので、

より効果は大きくなります。

 

できれば、ピッタリ作るべし

ただ、一つ、心配なこともあります。

というのは、

上置き収納で検索すると、

突っ張り棒を収納に組み込んだようなタイプの商品がとても多いんです。

通販なので、手軽に誰でも設置できるように!

という配慮なのでしょうが、効果に不安が残ります。

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何もしないよりは、良いと思いますが。

 

大工頭で考えると、

やはり理想は、家具と天井の隙間に合わせて、ピッタリと作ることなんです。

何故か?と言うと、

壁や天井に合わせてピッタリ作ることは、

壁際、天井際に、上置き収納を取り付けることになるからです。

家というのは、

壁際、天井際に主要な構造材が入っています。

そのため、

ここに上置き収納を取り付けるのが、一番、安定するし、

どんな形であれ、主要な構造材に木材がプラスされることは、

家そのものの耐震性を高めることにもなるからです。

 

 

上置き収納の実例

こちらは、上置き収納を作ったというより、

手持ちの食器棚を入れ込む空間を作った。

と言った方が、合っています。

食器棚をピッタリはめ込んであるので、倒れる心配はありません。

食器棚の上置き収納

次の実例は、

右端の本棚、中央の食器棚、左端の電話用棚、この3つの家具を、

まるで、1つの収納家具のようにした、上置き収納です。

耐震性がアップしただけでなく、インテリアとしての一体感にも貢献しています。

家具の上置き収納

 

まとめ

古い家での耐震において、

上置き収納は、一石二鳥にも三鳥にもなる良いアイディアだと思います。

ですが、上置き収納なら絶対に家具が倒れてこない!

というわけでもありません。

先日からお話ししているように、

災害時に「大丈夫だろう」という考え方はとても危険です。

 

もちろん、地震のことばかり考えていたら、

日々の暮らしなんてできるはずもないのですが、

  • できるだけリスクは分散しながら、
  • できるだけ無理なく楽しく暮らすために、

自分なりの「バランスポイント」を見つけていきましょう。

ちなみに、何と何のバランスを取るのか?

言うまでもありません。

予算とリスクのバランスです。

おそらく、人によってバランス点は違うはず。

ぜひ、家族で考えてみると良いですね。

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