「臭い」という漢字は、
- 「くさい」とも
- 「におい」とも
読みますが、どちらにしても、いいイメージではありませんね。
実際、古い家は、プンと嫌なニオイがすることが多く、
そのまま暮らしていくのは、結構なストレスです。
そこで、今回は、ニオイの原因と対策についてお話ししておきます。
古い家のニオイの原因を探る
古い家のニオイの原因は、いろいろあるでしょうが、
一番の原因は、やはりカビです。
そして、言うまでもありませんが、
カビの原因となっているのは、湿気です。
なぜ?湿気があるのか?
古い家における湿気の一番の原因は、
古い家の断熱にあります。
今は、どの工務店も目の色を変えて、断熱してくれますが、
古い家の断熱は、ほぼほぼ期待できません。
基本、どんな家に住もうとも、
冬は寒いですから、ガンガン暖房器具を使いますよね?
でも、断熱がきちんとされていないと、
そこに隙間風などの冷たい空気があたります。
そうすると、そこに結露が生じ、
それが、湿気→カビ→クサいにつながっていくわけです。
内装リフォームの意義
古い家の場合、多くの人は、
- 汚いから
- 不便だから
という理由で、リフォームをしています。
でも。
それよりも、
内装をひっぺがすことによって、
- 建物内部の様子を見て、
- 断熱を施す
ことの方に重きをおくべきです。
この目的の違いは、リフォームそのものに大きな影響を与えます。
もし、家のオーナーに「汚いものが、綺麗になればそれでいい」
という感覚しかないと、
「臭いものにふたをされる」なんてことになりかねなません。
実際、古い家の内部を確認することもせず、
上から、バンバン、新しいものを貼り付けていく。
こういうタイプの「リフォーム工事」は、それなりに横行しちゃうんです。
- だって、簡単だから。
- だって、素人受けするから。
- だって、儲かるから。
もちろん、見た目も大事ですが、
家の健康は、住んでいる人の健康にもつながっていることをお忘れなく。
古い家のニオイ対策は?
昔から
「いやなニオイは元から絶たなきゃダメ」
というCMがあるように、
もし、古い家のニオイの原因が、結露や湿気やカビからくるのであれば、
その原因を取り除かない限り、永遠にクサいままです。
もちろん、クサくても、健康に影響がないのなら、それでもいいんです。
でも、カビが生えているとなると、放ってはおけません。
そこで、対策としては、
やはり。
- カビているものは、基本、撤去する。
- 断熱をしっかり施す。
- 内装には、できるだけ調湿作用のある素材を使う
この3つは、リフォームでもdiyでも構いませんので、ぜひ、やるべきだと思います。
まとめ
古い家のニオイの原因とその対策、簡単にお話しました。
「あぁ、だから、古い家なんてイヤなんだよ。」
そう思われたかもしれません。
でも。
古い家だからこそ、そこに使ってある材料は「本物」なんです。
築年数が古ければ古いほど、どこにも合板なんて使ってありません。
※たとえ、庶民の家であっても!です。だって、その当時、合板なんてなかったんだから。
以前にも、書いた記憶がありますが、
合板は、年月が経ち、湿気を吸ったら、もうアウト!です。
どんなに頑張っても、カビのニオイは取れません。
でも。本物の「板」ならば、捨てる必要はありません。
たとえ、カビていたとしても、
表面を削れば、カビ臭いどころか、その木特有の良い香りがしてくるんです。
そういう点から言っても、
中途半端な中古住宅よりも、古い家の方がポテンシャルは高い・・・と思います。
どうです?
古い家のリフォームやdiy、やりたくなりました?
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