家具をリメイクして使う。
これは、DIY好きな人なら、一度は挑戦することだと思います。
ただ、家具の中でも古い和ダンスだけは、ちょっと別扱いをして欲しいな。
というのが、個人的な想いです。
和ダンスとは?
和ダンスとは、引き出しを何段も重ねた収納家具のことを言い、
年代もお値段もピンキリです。
ただ、ここでお話しする古い和ダンスとは、
リメイクが前提なので、
間違っても、アンティーク的なものではありません。
ごく普通の、庶民が使っていたタイプの質素な古~いタンスです。
和ダンスの価値は素材にあり
ただ。
庶民が使っていたタンスとは言え、やはり、日本は木の国です。
木を加工する技術はもちろんですが、
その素材の価値を、ちゃんと評価してあげましょう。
合板なんてものは、なかった時代です。
だから、古い和ダンスは、すべて無垢材でできています。
しかも!
この無垢材と同じ質のものを手に入れることは、多分できないんです。
※できたとしても、めちゃ高いはず。
古い和ダンスのリメイクの仕方
そんな素材の価値を知った上で、リメイクプランは立てて欲しいなぁ・・・と思います。
たとえば、
せっかくの上質な無垢材に、一般的なペンキを塗るのは、やはりおススメできません。
確かに、ペイントは、一番簡単なリメイク方法ではあるのですが、
- 時間が経つと、汚れを引き寄せてしまう・みすぼらしくなる
- せっかく呼吸している無垢材の息の根を止めてしまう
というマイナス面が大きいからです。
それよりもむしろ、
- 綺麗に汚れを落とす(掃除機、雑巾など)
- 綺麗に磨く(サンダーをかけるなど)
- 木にしみこむタイプの塗料を塗る(オイルステンや自然塗料など)
ことで、上質な無垢材の良さは保たれるからです。
その上で、いろいろと、工夫してみるのはアリです。
ちなみに、こんなものを取り付けただけでも、雰囲気が変わります。
まとめ
多くの人は、古いタンスの汚さを忌み嫌います。
でも、その汚いタンスに使われている素材のことは、誰も気が付きません。
だから、ぜひ!
- 無垢板の厚みを確認してみましょう。
- 無垢板の木目を見てみましょう。
- 無垢板のそりの状態をみてみましょう。
ちょっと気を付けるだけで、その素晴らしさが見えてきます。
コンピューター加工のない時代だったにも関わらず、
- 引き出しは、ピッタリとしまります。
- 木目は非常に細かく綺麗です。
- 無垢板は充分に乾燥しており、そりもほとんどありません。
これは、木と共に、ずっと仕事をしてきた大工の目線です。
ほんの少しでも知ってもらえたら、嬉しく思います。
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