リノベーションの費用を安く抑えるには、
業者選びや設備選びなども効果がありますが、
今後のコロナ不況のことまで考えると、
今までと同じ価値観で「家を持つ」「リノベーションをする」ことに、
大きなリスクを感じます。
そこで、提案したいのが、費用を抑えたリノベーションの方法です。
目次
オーバーな家づくりをストップしよう
ここ数十年、日本では「マイホーム」は「夢」であり「ステータス」でした。
だからこそ、多くの人が「新築」を建ててきたんです。
確かに、最近は古家のリノベーションも少しずつ市民権を得てきてはいますが、
まだまだ、「新築よりもおしゃれなリノベーション」に限られている気がします。
その証拠に、
リノベーションの費用は相変わらず高いですし、
スケルトンリフォームなどという言葉も普通に使われるようになっています。
ですが、それはコロナ禍が起きる前までの話です。
このサイトでは、以前から、お話ししていますが、
今の家は、かなりオーバースペックなところがあります。
設備は、至れり尽くせりすぎて、先が見えていないし、
内装や外装も、機能ばかり重視しすぎて、人に寄り添っていない。
そう思えることが、とても多くなっています。
本当に必要なものを見つける
そこで、こういう時期だからこそ、
- 周りの人がどうだ?とか、
- 他人の家がどうだ?とかに惑わされず、
本当に、自分たちにとって必要なものは何か?
を見つけていきましょう。
見つめる。
ではなく、
見つける。
です。
何故か?というと、
人は、自分のことが一番、よくわかっていないからです。
最低限必要なことは?
最低限必要なことを見つけるためには、
まず、自分の許容範囲がどれぐらいのものなのか?
そこを見極めなくてはなりません。
このことは、「優先順位をつける」という言い方で、
話が進むことが多いのですが、
全然、イメージが違います。
「優先順位をつける」のは、自分の希望をMaxまでかなえるため。
「自分の許容範囲」を見極めるのは、マイホームをMinimumに抑えるためです。
具体的には?
マイホームをMinimumに抑えれば、
- 結果として費用を抑え、
- なおかつ、満足度も高めます。
その方法とは、とても簡単。
リノベーションの工事は、一度に行わない!
そう決めてしまうことです。
もしかしたら、いや、間違いなく、
「小さな工事を何度も行うより、一度に大きく行った方が良い。」
と業者は言うかもしれません。
が、本来、リノベーションというのは、
工事の内容や現場次第なので、一概に、そうとは言い切れないのです。
確かに、一緒に行った方が得する工事もあるにはあります。
が、そのあたりも含めて、真摯に相談に乗るのが良い業者と言うものです。
むしろ、こうした工事のフレキシブルさ(柔軟性)も、
リノベーション業者の選定基準に加えるべきだと思います。
費用を抑えるために我慢する?
実際、最初からフルリノベーションを狙うと、
かえって、厄介です。
多くの人が、リノベーションは初心者ですから
- 自分の好みのテイストを知り尽くしていない。
- 自分達のライフスタイルをちゃんと理解しているない。
- 5年、10年先のことまで想像できていない。
はずなんです。
そんな状況の中、
業者は、あれもこれもと希望を聞き出します。
でも、最終的には、費用の問題が浮上してきて、
結局、あれもこれも取りやめる羽目になる。
これでは、我慢した!という不満しか残らないでしょう。
人は忘れるものである
もう一つ、できるだけ希望をかなえる家づくりが残念な理由があります。
それは、
人は忘れる動物だ。
ということです。
つまり。
最初は、嬉しかった、自慢だった「マイホーム」も、
いずれは、日常の中に埋もれ、忘れ去られていく運命なのです。
いや、忘れ去られるだけなら、まだ良い方です。
年齢を重ねたり、ライフスタイルの変化によっては、
自慢だった家が不満だらけになる!
ことだってあり得ます。
「まぁ、いっか」が幸せの秘訣
もちろん、だからと言って、
「住めれば何でもいい。そんな家にしろ。」
と言っているわけではありません。
あなたの「まぁ、いっか」は、どの程度なのか?
そこを、まず、見極めましょう!
そう言っているのです。
そのためには、リノベーションの工事は小出しじゃないとダメなんです。
住んでいるうちに、
「あれ、まぁいっか」
そう思える場所って、結構、あるんですよね。
つまり、そこはリノベーション不要の場所なんです。
ただし、
唯一、分けなければいけないのは、
- 住む前にやっておくべき工事
- 住んだ後でもできる工事
です。
ここは、よ~く業者さんと相談しましょうね。
まとめ
リノベーションの費用を抑えるためには、
今までの価値観を、ガラリとひっくり返しましょう。
希望をかなえる家づくり。
これは、これからの時代には、大きな負担を強いる方法だと思います。
なぜなら、世の中はあまりに便利になりすぎて、
コストは高くなっていくばかりです。
つまり、十分なお金なくして、すべての希望はかなえられないんです。
でも、現実は、そうはいきませんよね?
すると、人はね。
かなえられない希望があると、より負の感情が強くなるんだそうです。
だからこそ、これからは、
敢えて、Minimumに済ませるには?
という発想で、家づくりやリノベーションを行っていくのが良いと思います。
最初から、Minimumなので、未来は、より自由です。
年代や、状況に合わせ、いくらでも柔軟に変えられますから。
また、費用だって、その時々で用意(準備)すれば良いので、
身の丈にあった予算になるはずです。
できる範囲でやる。
そんなリノベーションがいい。私はそう思います。
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