田舎の古い家に住む時、意外に見落としがちなのが、その家の電気容量です。
おそらく、田舎の古い家の場合、20アンペアしかない、というケースは少なくないと思います。
昔ながらの暮らしならば、20アンペアでも十分でしたが、現代の生活では、アンペアを上げることも考慮に入れておきましょう。
アンペアを上げるための工事は2つ?
今回は、古い家の電気容量が20アンペアである、という仮定でお話します。
20アンペアの電気の容量を上げるには、基本、
- 管轄の電力会社にアンペアを上げてもらう工事
- その家に使われている電線等を変える工事
この、2種類の工事が必要になってきます。
アンペアを上げただけではダメ?
まず、1番の管轄の電力会社にアンペアを上げてもらう工事は、嬉しいことに、無料です。
ただし、残念なことに、古い家の20アンペアは、どんなに懇願したとしても、最高30アンペアまでしか上がりません。

これは、幹線と言われる元々の電線が細いため、どうしても無理なのです。
何しろ、今の私たちの生活は、キッチンには、
- 炊飯器
- コーヒーメーカー
- 電子レンジ
- オーブンやトースター
- ポット
キッチン以外でも、
- エアコン
- 空気清浄機
- 加湿器・除湿器
- ホットカーペット
- こたつ
- アイロン
- ドライヤーなど
数えきれないほどの電化製品を使っています。
もちろん、これらすべてを一度に使うわけではありませんが、さすがに30アンペアでは、ブレーカーが頻繁に落ちます。
おすすめは40アンペアから始めること
そこで、おすすめしたいのが、とりあえず、40アンペアから始めてみる案です。
先ほど書いたように、細い線のままでは、30アンペアが限界です。
そのため、40アンペアにするためには、「幹線工事」と言われる電気工事を行う必要があります。
※幹線工事とは、家じゅうの電線を太い線に変える工事です
ちなみに、この工事を請け負うのは、「電気工事士さん」です。
もちろん、この工事は有料になります。
実際、古い家の場合には、こうした幹線工事だけでなく、リフォームやdiyをすることが多いので、コンセントやスイッチなども、暮らしに合わせて、移動したり、増やしたりしてもらいます。
ですから、依頼する予定の電気工事士さんに
- 幹線工事(多分、分電盤も交換するはず)
- コンセントやスイッチの増設や移設
両方合わせて、見積もりしてもらいましょう。
40アンペアから始める理由
でも、何故?わざわざ、40アンペアから始めた方が良いのでしょうか?
大は小を兼ねる!のだから、最初から50アンペアでも、60アンペアでもいいじゃないか?
そう思われるかもしれません。
ですが、アンペアによって電気の基本料金は違ってきますし、
何より!電力会社が無料で行ってくれる「アンペアを上げる工事」は、「アンペアを下げる工事」の場合は適用されないんです。
- つまり、アンペアを上げる工事は無料。
- 一方、アンペアを下げる工事は有料。
なんですね。
そのため、まずは40アンペアで暮らしてみて、ダメなら、徐々に上げていく方法が、おススメです。
IHを使うなら、40アンペアではきつい
ただし、システムキッチンで、コンロをIHにするのであれば、40アンペアでは、きついと思います。
もちろん、絶対に無理!と言っているわけではありません。
どんなふうに暮らすか?は、皆、似てるようで、全然、違うはずですから。
古い家のアンペア問題のまとめ
古い家のアンペア問題。
これは、本当に、見落としがちです。
敢えて、昔ながらの暮らしをしたい、という方は別にして、普通に現代の暮らしがしたいのであれば、ここは、しっかりと考えておく必要があります。
そういえば20年ほど前に、全面リフォームをしたお宅も、最初は20アンペアでした。
もちろん、リフォーム時に、幹線工事も行って、とりあえず「40アンペア」にしましたが、今も40アンペアで問題ないそうです。



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