住まいのメンテナススケジュールを気にする人は多いですが、スケジュール通りにやろうと思えば、相当、費用がかかってきます。
実際、
やれシロアリだ。
やれ外壁塗装だ。
クロスやフローリングの張替えだ。
なんて、やっていたら、住まいなんて、ただの金食い虫になるだけです。
住まいのメンテナンススケジュールは誰のため?
実際、住まいのメンテナンススケジュールは、単なる目安でしかありません。
しかも、この目安。
積極的に使うべきは、工務店側であって、住み手側がスケジュールに縛られる必要はまったくないのです。
つまり。
住まいのメンテナンススケジュールというのは、「最低限、この時期には、点検を行わなきゃならないぞ!」という工務店側の戒めというか、覚書みたいなものです。
住まいのメンテナンススケジュール表の威力
しかも、このスケジュール表。
まじめな家主さんには、とても大きな圧力となってしまいます。
その証拠に、
「あぁ、もう○年経ったから、○○工事をやらなきゃ!!」
そう思い込んでいる方は、少なくありません。
もちろん、実際に、その工事ができるか?できないか?は、それぞれのご家庭の事情によって異なってきます。
でも、もし、「やらなきゃ!」という思い込みが、無理な工事を強いているとしたら、それこそ、本末転倒といわざるを得ません。
大工は自宅のメンテナンスをどうしてる?
そこで、住まいのプロ中のプロである大工は、自宅のメンテナンスをどうしているのか?
ここを、見てみましょう。
これは、大工に限らず、どの職人にも言えることですが、彼らは住まいのメンテナンススケジュールなど、一切、無視しています。
紺屋の白袴・・・という事情は多少あるにしても、それよりもむしろ、家のことを熟知しているからこそ、目安なんてまったく気にもしないのです。
つまり、彼らの判断基準は、非常に明確です。
「このまま、放っておいたらヤバイぞ」
そうなった時に、初めて動くのです。
まとめ
上記のことから、
- 住まいのメンテナンススケジュール表は、工務店側が使うべきもの
- 住まいのメンテナンススケジュール表はあくまで目安。踊らされてはいけない
- 住まいのプロである大工は、目安より家そのものを見ている
ということが、おわかりいただけたと思います。
つまり。
住まいのメンテナンスで私たちが一番、心がけなければならないのは、スケジュール表を守ることではなく、我が家を常日頃から、ちゃんと見ておくことなのです。
日頃から観察しておけば、小さな異変にもすぐ気づくことができます。
気づくか?気づかないか?
実は、これが、メンテナンスにも大きく影響します。
ぜひ、心がけてみてください。
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