以前は、ひさしのない家が多かったのですが、
最近は、ひさしどころか、軒すらない!家が増えてきました。
まぁ、百歩、譲って、ひさしはカットしたとしても、
軒のない家は住んでからの後悔が大きいと思いますので、
くれぐれもご注意ください。
軒とは?ひさしとは?その違い
とは言え、まずは、軒とひさしの違いを、確認しておきましょう。
軒とひさしの役割は?
軒とひさしの役割は、強い日差しや雨から家の外も中も守ることです。
つまり、軒もひさしもない家というのは、
強い日差しや雨をまともに受けてしまいます。
それにより、
- 部屋の内装が日に焼ける
- わずかな雨でも部屋の中に降りこむ
というデメリットが生じます。
もちろん、
- カーテンを閉め切っておく
- 雨が降りそうな時には、窓は開けない
ようにすれば、問題はない・・・かもしれません。
ただ、
- 雨がまともにサッシや外壁にあたる
これによるデメリットは、見逃すことはできません。
まず、外壁が早く傷みます。
また、サッシ周りに雨があたると、余計なトラブルが増えます。
中でも一番大きなトラブルは、サッシ周りからの雨漏りです。
多分、家を建てる時は、雨漏りのことまでは、なかなかイメージできないと思います。
が、車でイメージしてみると、ピンと来るはずです。
たとえば、
車庫に入れている車より、雨ざらしの車の方が外装は傷みます。
たとえば、
車検時の代車などで、雨の日にドアバイザーがない車に乗ってみると、
あの部品の重要性がわかったりします。
軒とひさしをカットするのは何故?
それほど、大事な軒とひさし。
それらをカットする最大の理由は、建築コストです。
- 軒が長ければ、それだけ屋根の面積は大きくなります。
- ひさしをつければ、それだけ手間がかかります。
だから、全部、カットして、見た目も良くする。
それが、家を安く見せ、売る秘訣です。
でも。
本当に、家のこと、お客様のことを思うなら、
軒とひさしの役割は、きちんと説明するべきです。
実際、家の費用に関しては、このサイトで何度も言っているように、
長い目でみなければ、意味がありません。
確かに、軒やひさしをカットすれば、目先の建築費用は浮くでしょう。
でも、それは、本当にコストをカットしたことになるのでしょうか?
まとめ
家に限らず、何でもそうだと思うのですが、
今、主流になっているものが、良いものであるとは限りません。
というのは、その業界ならではの事情みたいなものもあるからです。
確かに、軒もひさしもない家は、外から見るとスマートに見えます。
が、実際にそこに住んでみると、いろんな不都合に気づくものです。
結局、その不便に耐えきれず、
後付けでアルミのテラス屋根をつける人も少なくありません。
そんな二度手間をしなくてすむよう、
軒とひさしのこと、ちゃんと知っておきましょう。
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