ネットで「古い和室 おしゃれ」で画像検索すると、
それはもう、おしゃれな和室が山ほど出て来ます。
でも、ああいうのは多分、一朝一夕にはできないはずです。
では、
- 一体、何から始めたらいいのか?
- 注意すべき点は何なのか?
お話したいと思います。
古い和室がおしゃれに見えない理由
古い和室がおしゃれに見えないのは、古いからだけではありません。
多くの古い和室は、
- その部屋に、人が住んでいなかった
- 住んでいた人にその気がなかった
という理由から、
- なんとなく
- 雰囲気的に
汚く見えてしまい、おしゃれさのかけらもないように見えるのです。
古い和室をおしゃれにするには?
まずは、当たり前ですが、古い和室は徹底的にお掃除をしましょう。
お掃除すると、その人の気持ちがお部屋にも通じます。
- はたきをかける(上部のホコリ等を取る)
- 掃除機をかける
- 雑巾がけできるところは行う(柱とか鴨居とか磨く)
- できれば、畳も上げて掃除する
最初に選んでみよう、照明器具!
お掃除すると、古い和室も、すっきり清潔な感じになります。
では、早速、インテリアに取りかかりましょう。
最初に、選んでみて欲しいのが、照明器具です。
古い和室の天井は、竿天井(板張り)になっているので、
日焼けして茶色(こげ茶色)になっているはず。
これを
- 汚いなぁ。
- イヤだなぁ。
と思わないこと。
こういう天井だからこそ、ピッタリの照明器具があります。
古い和室に似合うのは、
量販店でよく売っている、「いかにも!和室用」という感じの照明ではなく、
とってもモダンな照明です。
モダンな照明器具は、古い和室を驚くほど、オシャレに見せてくれます。
「いかにも古臭い和室!」が、これだけでもガラリと変わります。
ただし、唯一、気を付けたいことがあります。
和室の天井は、通常、竿天井です。
- 竿天井に取り付けられるか?どうか?
- アダプターでなんとかなりそうか?どうか?
は要チェックです。
もし、上記のチェックが面倒ならば、シーリングではなく、
ペンダント照明と置き型照明を組み合わせてもいいかもしれません。
なぜ?照明が先なの?
インテリアを決めていく時、
普通は、大きな家具や敷物を最初に選びたくなると思います。
でも、こう考えて下さい。
家具や敷物はいくらでも後から動かせます。
でも、照明は一度、取り付けたら、10年20年はそのままです!
つまり。
照明というのは、古い和室の一部なんです。
だから、照明によって和室のテイストを決めるというのは、
とても大事な一歩です。
これだけで、部屋全体の統一感がとりやすくなります。
和室の構造を知っておくべし!
照明器具で大まかなテイストが決まったら、次は、和室の構造の確認です。
基本的に和室は開口部が多いのが特徴です。
そうした開口部には、襖や障子が立てられており、
床はすべて畳です。
そこで。
和室の中でも大きな面積を占めている
- 畳
- 襖や障子
この二つから手をつけてみましょう。
一番、簡単なのは、
- 畳を新しくする
- じゅうたんを敷く
- 襖や障子を張り替える
ことです。
実際、古い和室に使ってある
- 畳のヘリ
- 襖の柄
を変えるだけでも、古い和室のイメージはガラリと変わります。
古い和室の間取りを自在に変えてみよう
さらに、
開口部が多いという特徴は、間取りを自由に変えることができる!
とも言えます。
たとえば、
- 押し入れの襖をはずせば、部屋の一部にできます。
- 襖を洋風の扉に変えれば、クローゼットになります。
- 床の間も、机を入れれば、小さな書斎になります。
要は、アイディア次第です。
あとは、
- プロに頼むか?
- DIYで頑張るか?
- それとも、プロとDIYをミックスさせるか?
予算とご自身の力量に応じて行えば良いでしょう。
古い和室でやってはいけないDIYは?
ただし、古い和室だからといって、やってはいけないDIYも存在します。
特に、技術と知識が十分にない場合は、注意してください。
古い和室の柱をペンキで塗ること
古い和室の柱をペンキで塗るのは、やらない方が良いでしょう。
なぜなら、古い和室の柱は長い時を経ているので、
自然と油(ツヤ)が出てきています。
また、木材には調湿作用があるため、
ここに、ペンキを塗っても、あっという間にペリペリと日焼けの肌のようにめくれてきて、
数年で、本当にみすぼらしくなります。
※もし、どうしても、塗りたい場合には、木材に染み込むタイプの塗料を使いましょう。
和室の鴨居や長押を撤去すること
古い和室の鴨居や長押を撤去することは、一般的に素人には難しいと思います。
取り外そうと思ったら、とんでもない状態になった!なんてこともあり得ます。
詳しい理由については、下記の記事をご覧ください。
それに、鴨居や長押は、壁を飾りたいな!と思った時に、とっても便利ですから、
そのまま生かす方が得策です。
※古い和室の壁は土壁が多いですから、画びょうもネジも使えません。
まとめ
古い和室をおしゃれにするためには、
- 徹底的に掃除
- 照明器具でテイストを決める
- 面積の大きな場所から手をつける
この順番で進めていくのが、一番、ラクで上手くいくはずです。
和室の構造を完全に無視して、試行錯誤するのが好き!
という方は別にして、
できるだけ手抜きをしつつ、自分の好きな空間を作る!ことを考えましょう。
それと、これは、ある意味お願いなのですが、
古い和室をおしゃれにするぞ!
という事ばかりに全集中するのではなく、
「すぐに元に戻せるようにしておく」選択肢もぜひ作っておいて欲しいと思います。
なぜなら、基本的に「和室」は、とても「美しい」ものだからです。
年を重ね、ある日、その「美しさ」に気づいた時、
「しまった・・・」と思っても後の祭り・・・
なんてことにならないよう、余計なお世話ですが、お願いいたします。
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