以前なら、訪問販売の撃退にはインターホンを設置するだけで十分でした。
「○○のお知らせです」
「○○工事のご挨拶です」
とインターホン越しに言われても、
「忙しいので」とか「必要ありません」と言えば、終わりでした。
ところが、敵もさるもの。
最近は、こうしたインターホン対応を攻略する訪問販売員が現れたのです。
訪問販売でインターホン越しに、こう言われたら?
最近、増えているのが、
「○○の件です。玄関先までお願いします」というように、きっぱり言い切るタイプの訪問販売です。
しかも、うまい訪問販売員は、「○○の件です。」の○○に、
「面倒くさいけど、怪しいけど、一応、出ておかないとまずいかな?」
ついつい、そう思ってしまう「言葉」を選んでくるのです。
たとえば。
「テレビの配線の件です。」
「メーターの件です。」
「環境保全の件です。」などが、そうです。
誰にでも、抗えないボタンってあるものなんです。
玄関先では、断らずに○○をしよう
一番良いのは、インターホン越しに断ることです。
でも。
上記のようなことを言われ、ついつい玄関先に出てしまったら、相手は水を得た魚のようにピチピチと跳ね回るはずです。
こういう時、なんとか断ろうとすると、かえって厄介なことになります。
相手は、百戦錬磨の営業マン。
断られ慣れているので、ああでもない、こうでもないと話を長引かせた挙句、自分のペースに持ち込もうとしてくるからです。
そこで、ついつい、玄関先に出てしまったら、
「自分だけでは判断しかねるので、専属の業者さんとも相談して、必要ならば、こちらから連絡致します」と言って帰ってもらいましょう。
別にすごい知識をひけらかす必要はありません。
その場の主導権さえ握ればいいのです。
それでもなお、なんだかんだと言ってくるようなら、再度、同じことを淡々と言い続けましょう。
まとめ
昔の日本であれば、職人が御用聞き営業をすることは、よくありました。
ですが、今の時代、個人のお宅のピンポンを押して訪問販売をするという形式は、まともな工務店や職人なら絶対にやらない。いや、やれないものです。
なぜか?
訪問販売はやばい。怪しい。
そういう認識が、世間一般の常識になってしまっているからです。
それでも、訪問販売はなくなりません。
なぜなら、誰だって、自分が当事者として、不安をあおられれば、パニックになる確率は高いからです。
パニックになった人は、訪問販売の格好の餌食となります。
でも、そうした時、ウソでも良いので、
- 自分だけでは判断しかねる
- 専門の業者と相談する
- 必要ならば、自分から連絡する
この3点を、相手に伝えれば、そうしたパニックを防ぐことができます。
なぜなら、この3つはすべて「冷静になるための時間を稼ぐ」ことにつながっているからです。
家に長く住んでいれば、トラブルなんて当たり前です。
もちろん、経年劣化も当たり前。
それでも、大切にしたい家だからこそ、パニクって決めるのではなく、冷静になって、ベター、ベストな工事を選んで欲しいと思います。
昔から、「慌てる乞食はもらいが少ない」と言います。慌ててしまうと、ろくなことになりません。
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