費用を抑えたリノベーションを行う時には、
屋根の状況を、しっかりチェックした上で物件を選ぶ。
というのが、一般的なやり方です。
ただ、古家や空き家の場合においては、
程度の差はあっても、雨漏りしている物件もそれなりにあります。
そのため、買って住み始めてから、雨漏りに気づき、
「どん底気分に落ちてしまう」人も少なくありません。
そこで、今回は、
失敗しないだけでなく、気持ちもラクになる屋根のリノベーションの考え方について、
お話ししておきたいと思います。
雨漏りがすべて悪いわけではない
まずは、ちょっとだけ気楽になるお話を。
おそらく、悪質な訪問販売のせいで、
雨漏り=ダメな家
というイメージを持つ人は多いですが、
雨漏りにも、
- 良い雨漏り
- 悪い雨漏り
があります。
良い雨漏りとは?
たとえば、
- 台風が来た時だけ、
- 横殴りの土砂降りの時だけ、
- なんとな~く、雨漏りをしてる気がする。
こういう雨漏りは、どこのお宅でも、ある程度は起きているものなので、
それほど、神経質になる必要はありません。
というのも、年に数回、雨漏りをしたぐらいでは、
家は腐らないし、壊れもしないからです。
もちろん、何もせずに放っておいてはいけませんが、
雨漏りに気づいたら、応急処置を施しておけばよいと思います。
ただ、最近はゲリラ豪雨なども発生しやすくなっていますし、
環境の変化や、屋根素材の経年劣化等もありますので、
いずれは、屋根のリノベーションも考える。
というスタンスは持っておいた方が良いでしょう。
ただし、あせらなくても、大丈夫です。
悪い雨漏りとは?
一方、悪い雨漏りとは、
風もないシトシト降りの時にも、雨漏りをしているケースです。
さすがに、日本のように雨の多い国では、
四六時中、雨漏りすれば、いずれは屋根の構造材まで腐るのは避けられません。
実際、外観からでも悪い雨漏りは見えますので、
物件選びの際にも、気を付けて確認してください。
一番、わかりやすいのは、瓦屋根です。
遠くから見て、瓦屋根がうねうねと波打っていれば、
間違いなく、悪い雨漏りが続いています。
ですから、こういう物件は、
最初から屋根もリノベーションするつもりで購入するのが正解です。
屋根をリノベーションする時の注意点
また、屋根をリノベーションする時、
もし、可能であれば、
素材だけでなく、屋根の形状も考慮するのが良いでしょう。
というのも、
屋根からの雨漏りは、
- 素材の経年劣化
- 屋根の形状
ほぼほぼ、この二つが原因だからです。
実際、屋根の形状によっては、
屋根材の葺き替え工事だけでは済まないケースもあり、
そこが、ネックとなって工事に踏み切れない方も多いのです。
そのため、屋根のリノベーションは、
ただ、屋根材を葺き替えるだけでなく、形状は大丈夫だろうか?
という疑問も同時に持っておかねばなりません。
まとめ
屋根のリノベーションで大切なのは、
- 雨漏りを恐れすぎず、冷静に対処すること。
- 屋根材の葺き替えだけで満足しないこと。
この2点です。
この2つのポイントを押さえるだけで、
悪質な訪問販売を見分けることもできますので、
ぜひ、頭に入れておいて欲しいと思います。
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