マイホームリスクと言うと、
- 資産価値が落ちるとか、
- 借金が返せなくなるとか、
お金にまつわるリスクばかり、取沙汰されてきました。
ですが、最近の度重なる災害状況を見るにつけ、
以前、ハザードマップの確認ぐらいはしておきましょう!という話をしました。
ですが、
今回は、今後、頻繁に起きるであろう、別のリスクについてのお話です。
景観の良い土地だったのに・・・
これは、実際に「見た」話です。
数年前に、小高い山の上に、一軒の新築が立ちました。
あそこからなら、きっと見晴らしも良いだろうな・・・
そう想像できる家でした。
ところが、最近、その小高い山の麓で、業者が土を取り始めたのです。
小高い山は、みるみる削られていき、
山の上にあった家は、気が付いてみれば、断崖絶壁に立っている状況になっていました。
もちろん、擁壁は作られてはいますが、見るたびに、かわいそうで涙が出ます。
せっかく住み継いだのに・・・
多くの田舎が過疎化が進んでいますが、
自治体の頑張りで、移住者が増えている場所もあります。
しかし、そうしたせっかくの取り組みを無にしてしまいそうな事があるんです。
熱海の土石流があったばかりなので、
想像しやすいと思いますが、
すべてを無にしてしまう事・・・それは、山の乱開発です。
実際、先日、空き家を見に行った時のこと。
田舎であっても、きちんと住み継いでいる家はあるんです。
こういう家は、見てるだけで、本当に気持ちがいいものです。
なぜって、家にも、生命力がみなぎっているから。
※手入れされているか?どうか?は、遠くから見ても一目瞭然です。
なのに、せっかく住み継がれた家の裏山が、
よりによって、大々的にはげ山にされている光景を目の当たりにすると、
もはや、怒りを通り越して、絶望すら覚えます。
でも。
絶望感にひたってばかりはいられません。
もし、これから、家を買おうとするならば、
そして、ある程度の田舎にマイホームを持ちたいと願うなら、
自分の土地だけでなく、必ず、大きな視点で回りを見なければなりません。
ハザードマップでわかるのは、自然災害が起きやすいか?どうか?という点だけです。
一方、現地へ行って、周りをとにかく見渡しておくことは、今後、絶対に重要になってきます。
なぜなら、自然災害と同時に、「人災」の可能性をも見極めておかなければならないからです。
地盤調査も改良もちゃんとやったのに・・・
じゃあ、田舎には住まないようにするから大丈夫・・・というわけにもいきません。
なぜって、街に住んだとしても、その街の上には山も川もあるからです。
たとえ、地盤調査をして、土地の改良までちゃんとやったとしても、
それは、自分の土地内だけの話です。
だって、地面というのは、全部、つながっているんですから。
なのに、多くの人は、目の前の小さな宅地だけ見て満足しています。
これでもう安心だ!と、なぜか?信じてしまうんです。
それが、私には、不思議で仕方ありません。
まとめ
もちろん、リスクを全部、あげつらっていけば、
マイホームなんて、買えないし、建てられません。
でも。
さすがに、忘れすぎだと思うんですよね。
だから、こういう耳の痛いことも、ちょこっとは、思い出してもらえたら・・・と思います。
コメント