先日、賃貸で暮らしていた男性が失業し、
家賃が払えなくなったため、アパートを追い出された結果、
住民票が消えてしまい、再就職もままならない。
そんなニュースがテレビで流れていました。
これを見た時、素直に、これは、怖い!と思いました。
住む場所がないだけで、まるで社会から抹殺されたかのようになるんですから。
「有事の時の金」とは住む場所である
最近、コロナウィルスによって、経済がガタ落ちです。
そんな今の時期に、冒頭のニュース。
ここから、見えてくるのは?
住む場所があるか?ないか?は、思っている以上に大きい!
という点です。
そもそも、昔から、賃貸に住み続けられるのは、大金持ちだけ。
と言われております。
というのも、
賃貸は、お金の切れ目が縁の切れ目になってしまうからです。
ただ、
「うちは、持ち家だもんね~」
「マイホーム建てたもんね~」
という人も、要注意です。
なぜって、借金がある限り、それは、本当の意味であなたの家ではないからです。
借りられる額と返せる額
もはや、耳にたこでしょう。
マイホームを手に入れるには、多大な借金を背負わなければならない人がほとんどです。
そのため、安心、安全な範囲で借金はして欲しい!
という願いから、
「借りられる額と返せる額は違う!」
なんてことが、言われ続けています。
しかし。
借金において、
イヤ、特に住まいにおいては、
安心、安全な借金なんてものがあるのか?
と思うのです。
確かに、
不動産屋も、ハウスメーカーも、工務店も、
資金計画は作ってくれます。
でも。
20年とか、35年とかのローンを組む時点において、
そんな資金計画書なんて、ほぼほぼ、無意味でしょう。
住宅ローンのシステムは、もはや破綻している
住宅ローンのシステムは、現時点において、
もはや、破綻している・・・と思います。
誰だって、わかっているはずです。
これから先の20年、30年は、社会が大きく変化していくことぐらい。
なのに、
- 今、大会社に勤めているから。
- 今、公務員だから。
- 今、夫婦二人で働いていて、収入もちゃんとあるから
なんて、理由で、
「20年とか35年の多額のローンを組む」
というのは、「大博打」だと思います。
確かに、昔なら、それもOKでした。
なぜなら、
- 終身雇用制
- 年功序列制
- 日本の景気は右肩上がり
- 土地は値下がりしないという神話が生きていた
そういう時代でしたから。
むしろ、そんな時代に、
住宅ローンも組まず、マイホームを持たないなんて、ナンセンス!だったでしょう。
どこまでのリスクに対処できるのか?
つまり、こういうことです。
「住む場所がない」というリスクに対抗するためには、
自分の家は、あった方が良い。
ところが、
「持ち家」という安心感を得るために、
長期間に及ぶ住宅ローンを組めば、今度は、違うリスクを抱えることになる。
これは、まさにジレンマです。
でも、それを無視するのではなく、
「どうすれば、こうしたリスクを減らすことができるのか?」
今こそ、考えるべき時です。
まとめ
持ち家を持つことは、損か?得か?
この議論は、今も続いており、
多分、永久に答えは出ないと思います。
大事なのは、そうした一般論に踊らされることなく、
- 家族にとって得になる
- 家族が豊かになる
ような持ち家計画を立てる!ことです。
多分、今でも、多くの人が、
マイホームを夢や希望のように捉えています。
が、残念ながら、
マイホームには、夢も希望も存在しません。
もちろん、
単なる物欲という点では、大いに満たされるかもしれません。
が、
イメージしている幸福感とは、かけ離れている。
そんな人が多いように思います。
必要なのは、
物欲にまみれたマイホームではなく、
人間として豊かに住む場所です。
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