住宅資金の考え方が、甘い。
最近、特に、そう思うようになりました。
もちろん、今は、ほとんどの住宅会社が、住宅ローンのサポートをしてくれます。
それだけでなく、住宅資金について、考えておかなければならないこと。
そうしたことをセミナーなどを通し、教えてくれる会社も増えてきています。
でも。
それでも、まだまだ、甘い。
そう感じます。
そこで、
これからの時代の住宅資金の考え方について、お話ししておこうと思います。
いくら借りられるか?
家を建てる時、住宅会社の最大の興味は、
「この人は、一体、いくら借りられるのだろうか」
という点です。
なぜなら、
「その人が借りられる金額」に応じて、「建てられる家」が変わってくるからです。
もちろん、「お客様の望みの家を建ててあげたい!」
どの住宅会社も、そう心から願ってはくれています。
でも、お客様の人生は、住宅会社とは違い、
「家を建てたらゴール。めでたし、めでたし。」
というわけには、いきません。
なぜなら、お客様の人生は、ずっと先まで続いていくからです。
人生100年時代に、それで大丈夫?
しかも、今は、人生100年と言われる時代です。
仮に、30代で家を建てたら、最低でも60年以上の人生を受け止められる家が必要でしょう。
もちろん、そうした「長持ちする家」を提唱する会社もあります。
が。
長持ちさえすれば、それで良いのか?
と言うと、それだけでは足りない!と思うんです。
家はある意味、人生そのものです。
だからこそ、
- それぞれの価値観に合わせた家造り
- それぞれの人生に合わせた住宅の資金計画
というソフトの部分が必要でしょう。
実際、家造りや住宅の資金計画に関しては、もっと広い視野で考えるべきです。
家はメンテナンスもリフォームも必要
多分、いまだに多くの人が、
- 新築なら、ずっと安心できる。
- 多少無理をしても、新築さえ建てておけば先は安泰。
そう、勘違いしています。
でも、どんな家でもメンテナンスやリフォームは必要です。
そう。
家もパソコンや車と何ら、変わりはないのです。
もちろん、今現在、メンテナンスフリーと呼ばれる素材は存在します。
でも、家のすべての部位をメンテナンスフリーにはできないんです。
また、子育て真っ最中の時に建てた家が、シニア世代になっても使いやすいか?どうかはわかりません。
つまり。
ハード面から考えても、
ソフト面から考えても、
新築だろうが、家のメンテナンスとリフォームは必須。
そう考えておくべきなのです。
あなたの人生を選ぶ
家にはメンテナンスもリフォームも必要。
そのことを知っておくだけでも、
目いっぱい!借りられるだけ借りて家を建てよう!
などという無茶なことは、しなくなるはずです。
事実、
家を建てるということは、あなた自身の人生を選ぶことに他なりません。
もちろん、
- どうしても!夢のマイホームの実現を最優先したい!
のなら、それはそれでいいんです。
でも、それなら、全部をひっくるめて、先の先まで、きっちりシュミレーションしておかねばなりません。
その一方で、
- 家のために、家族旅行も、趣味もできないのはイヤだ!
- 家なんて、ただ、住めればいいや。
という人は、新築だけでなく、
- 中古+リフォーム
- 中古+DIY
- 古い家にそのまま住む
- 親の家に住む
などなど、いろんな選択肢を見つけてみましょう。

移築という選択肢もある
まとめ
最近の若い人たちの中には、
新築神話に縛られず、自分らしく生きている人も増えてきていていて、
とても頼もしく感じています。
それに比べ、住宅会社の方は、相変わらず、新築一本やり。
そんな会社も少なくありません。
本来、住宅会社は、
「一生のお付き合いをします」などと謳っているのですから、
メンテナンスやリフォームを引き受けるのは当然のことながら、
考えうる、すべての選択肢をちゃんと見せてあげるべきなのです。
実際、何をするにしろ、家のことは、素人にはなかなか難しいものです。
そうした時、新築の時だけしかアドバイスしない住宅会社なんて、なんか、違わない?
そうは思いませんか?
コメント