今や、新築のデザインは千差万別。
自分の好き嫌いは別にしても、自由度は上がってきていますね。
夢のマイホームですから、どんな家を建てようとも構わないのですが、
家の外回り(エクステリア)を見て、
「え゛っつ?」
と思った事例がありましたので、共有しておきます。
家の外回り(エクステリア)の役割
まずは、家の外回り(エクステリア)の役割についてです。
新築の場合、
建物本体と外回り(エクステリア)はセットとして考えることが多いので、
色やデザインなどを合わせつつ、作っていくと思います。
この場合の、外回り(エクステリア)の役割は、
「マイホーム」のイメージアップが一番大きいのではないか?と思います。
また同時に、フェンスや塀などは、敷地の境界線をはっきりさせますので、
プライバシー確保や、防犯対策にも一役買っています。
防犯やデザインばかり考えると・・・?
ところが、防犯やデザインばかり重視してしまうと、
ある意味、とんでもないことが起こりえます。
たまたま、私が見た新築の外回り(エクステリア)は、
すご~く大きな「砕石」を、家の周りに敷き詰めてありました。
もちろん、砕石を外回り(エクステリア)に使うことはよくあります。
でも、普通、使うのは、小さめの砕石です。
なのに、かなり大きな砕石を、家の周りに敷き詰めるとどうなるか?
しかも、わざわざ、斜めに盛り上げる感じで敷き詰めてあるので、
そのスペースに、誰も寄り付けないのは、明白です。
なんだ。それなら、防犯対策バッチリじゃん!
と思いました?
いやいやいや。
家は、どんな家であっても、絶対に!メンテナンスは欠かせません。
つまり。
メンテナンスなどの工事をする人のためにも、歩けるスペースは必須なんです。
10年先、20年先だけじゃない
しかも、住まいというのは、10年先、20年先のメンテナンスだけじゃありません。
せっかく建てた大事なマイホームなのですから、
オーナーさん自身、せめて一週間に一度ぐらいは、家の周りをぐるりと回るべきです。
というのも、家というのは、基本、風雨にさらされているのですから、
環境によっては、いろんなトラブルが起きてくる可能性は高いんです。
それを、早期発見する!という意味でも、
家の周りを見て回ることは、とても大事です。
また、今回のような大きな砕石を敷いてしまうと、
その間から、草もバッチリ生えてくるはずです。
もちろん、砕石を入れる前に、防草シートの施工はされていましたが、
土と草の種は、どこからでも飛んでくるんですよ。
だから、大きな砕石を積み上れば、その隙間に、いつの間にか土が入り、
そして、いつの間にか、その土から雑草が生えてきます。
なのに、草取りしたくても寄り付けない・・・・というのは、現実的にどうなんだろうか?
と、(余計なお世話であっても)思ってしまったんですよね。
管理する人がいるからこそ、綺麗に保てる
マイホームを持つ!というのは、確かに大きな夢かもしれません。
が、
マイホームというのは、単なる夢物語だけで綺麗に保てるものではありません。
建物はもちろんのこと、家の外回りの場合は、なおさらです。
実は、先日、遠出した時に、美味しそうなお弁当を買ったので、
公園で食べようと、スマホの地図を頼りに知らない公園に行ってみました。
道路にも「〇〇市公園」の看板は出ているし、期待していたのですが、
どんどん道を進むたびに、
- あれ。
- これは。
- やべーぞ。
という感じになり、
到着してみたら、オープン駐車場なのに、綱が張ってあって入れなくなってました。
もちろん、単にクローズしていたって話ではなく、
管理がいまいち→だんだん人が訪れなくなる→どんどん不気味になる→結局、駐車場も閉めてしまう→もっと不気味に→もっと人が来なくなる
という図式です。
仕方がないので、家の近くまで帰って来て、
よく知っている公園で、お弁当は食べたんですけどね。
これって、家の外回り(エクステリア)にも、そのまま当てはまります。
皆がよく行く公園っていうのは、
目には見えないところで、誰かがちゃんと「管理」しているんです。
だから、いつも綺麗。
だから、みんなが利用する。
という、とても良い循環が生まれます。
一方、マイホームの場合は、家の外回りも含めて管理できるのは、
その家のオーナーさんだけです。
だから、オーナーさんにその気がない場合は、
先にお話した「〇〇市公園」のように、なってしまうかもしれませんね。
まとめ
せっかくのマイホーム。
家の外回り(エクステリア)を不気味な状態にしたい!
なんて人はいないはずです。
言うまでもなく、誰もが皆、ずっと!ステキなマイホームを望んでいます。
でも、悲しいかな。
私達の想像力は、なかなか「現実の世界」へとは向かいません。
なぜって、経験がないのだから、
家の「完成図」だけを頼りにするしかないんです。
ところが、私達は、2次元の綺麗な「絵の世界」に住んでいるわけではありません。
私達が住んでいるのは、いろんな動植物が存在している3次元の地球の上。
だから。
- あなたが今、家の外回り(エクステリア)で考えていること。
- あなたが今、家の外回り(エクステリア)で想像していること。
は、おそらく、妄想以外の何物でもありません。
私の言っていることは、おそらく、2年、5年、10年と住んでいるうちに、
実感してくるはずです。
そういえば、ある工務店の社長が言ってましたね。
自分で設計した家に住んで1年。
「誰や!この家設計したやつは!」って、思う事ばかりだ!って。
家づくりの経験はあっても、
そこに住んだ「実体験」がなければ、
みんなから、プロと認められている人であっても、そうなるってお話でした。
ぜひ、お気をつけください。
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