古い家に住む時に、一番、気になるのが耐震だと思います。
そのためにホームインスペクションや耐震診断を活用する手もあります。
でも、ちょっと違った視点から、見てみると、
暮らしの可能性が広がりますよ。
住まいで最も大切なことは、安全性!
家が古かろうが、新しかろうが、
絶対に譲れないこと。
それは、安全性です。
確かに、地震の多い日本では、安全性=耐震性と思い込みやすいんです。
でも、現実には、ちょっと違う。
なぜなら、
安全性は、考え方一つで、どうにでもできるものだから。
たとえば、
なぜ?耐震性が重要なのか?
と言う点を考えてみてください。
耐震性で一番、求められていることは、
なんと言っても、人命。
つまり、家族が、その家で命を落とさないことなんですね。
でも。
命を守るのは、どんなやり方だってできるはず!
じゃなきゃ、金持ちだけが命を守れて、貧乏人は守れないってことになってしまう。
それは、どう考えてもおかしいんですよ。
家を補ってあげれば良い
家の耐震性を高める方法は、
- 足りない部分を補ってあげる。
- リスクが高い部分は交換する。
この2点を行えば、そこそこ大丈夫になります。
「そこそこ大丈夫」の、そこそこって何~?
と思ったかもしれませんが、
地震が起きた時、一瞬でぐちゃと潰れてしまわない程度。
そう考えておくのが良いと思います。
とにかく、逃げる時間を稼いでもらう程度、ということです。
具体的な方法としては、
- ボロボロの土台や柱がないか?
- できれば、屋根を軽く
- 壁を補強する
この3つが有効ですが、
1と2は、プロにまかせた方が良いと思います。
3に関しては、DIYでもできます。

腐っていた柱を交換するのではなく、新しい柱と抱き合わせして集成材で囲いました。
v子のおススメは、
壁の補強=収納にしてしまう!
という方法です。
実際、
耐震等級バッチリの家に住みながら、
- 寝室には背の高い家具。
- リビングには大きなテレビ。
- キッチンの冷蔵庫はそのまんま。
で暮らしている人も多いんです。
新築の綺麗な壁に耐震のための補強金具等を付けたくない!
のかもしれませんが、
それこそ、本末転倒。
家は耐震性バッチリでも、
家具やテレビ、冷蔵庫の下敷きになる可能性大です。
それよりも、
古い家に住みながら、
耐震性能は低いけれど、
- 作り付け収納で壁を補強し、
- 背の高い家具は置かず、
- テレビも冷蔵庫もちゃんと地震対策をし、
- 「地震が起きたら、すぐに行動するんだよ。」と話し合っている
そんな家族の方が、よほど、命を守れる・・・と思うのは私だけでしょうか?
災害においては、慢心こそが一番のリスクになる!
ということを忘れないでおきましょう。
まとめ
古い家は耐震が心配だ。
そういう人は多いです。
でも、大事なのは、耐震性ではなく、安全性!の方です。
耐震性という言葉に縛られてはいけません。
安全性を重視すれば、
いろんな暮らしの可能性が見えてくるはずです。
また、蛇足ですが、
安全性は、家の機能だけではありません。
暮らしの安全性という点についても、考慮してみると良いでしょう。
たとえば、お金の問題です。
安全性を耐震性だと思い込み、
そこにこだわるあまり、無理に借金すれば、
家族との暮らしそのものが、奪われることになりかねません。

新築の場合、住宅ローンは借りられるだけ借りてもらう。
これを常識にしている住宅会社も多いので、お気をつけください。
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